2025年3月30日、本学にて2025年度最初のオープンキャンパスが開催されました。春休み期間中ということもあり、高校2年生を中心に、多くの高校生や保護者の皆さまにご来場いただきました。
　化学科の学科イベントは複数回に分けて実施され、担当教員より、化学科のカリキュラムや卒業後の進路に関する説明が行われました。特に、化学科が設置している「大学院早期進学コース」や「教員支援コース」については、それぞれが研究者・技術者、あるいは中学校・高等学校の理科教員といった進路につながっていることが、わかりやすく紹介されました。
　あわせて、「大学で学ぶ化学」の魅力として、高校での学びを基盤に、より深く、かつ幅広い視点から化学を探究できること、さらに、そこで得た知識や技術が新素材の創出や先端的な分析技術の開発、社会課題の解決にもつながっていることが示されました。加えて、ポスターパネルによる教員の研究紹介や、化学に関するさまざまなグッズの展示も行われ、参加者の関心を集めていました。
　セミナーの後にはラボツアーも実施され、物理有機化学研究室を訪問しました。有機合成に使用される実験装置や、合成された有機蛍光体が実際に発光する様子などを間近で見学でき、参加者の皆さんは熱心に見入っていました。大学における化学の基礎研究の奥深さや面白さを、この見学を通じて実感していただけたのではないかと思います。
　今回、ご参加いただいた学生の皆さんには、大学での化学の学びへの理解を深めていただくとともに、化学への関心や興味をさらに高めていただけたことと思います。なお、今年度のオープンキャンパスは、今後6月29日、7月26日・27日、8月24日に開催を予定しています。化学科での学びや実験、研究に興味のある学生の皆さんは、ぜひご参加ください。