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岡山理科大学今治キャンパスで市民公開講座開催!「おいしい牛乳・牛肉」から「薬剤耐性菌」まで、牛のヒミツに迫る!

2024.11.11更新学科レポート
[獣医学科][獣医保健看護学科]

2024年10月26日(土)に、岡山理科大学今治キャンパスで、第31回いこいの丘・市民公開講座が開催されました!
今回のテーマは、
私たちの食卓に欠かせない「牛」について。普段何気なく口にしている牛乳や牛肉がどのように生産されているのか、そして、牛の健康や食の安全に関わる重要な問題について、久枝 啓一 准教授(獣医学科)と太田 奈保美 助教(獣医学科)が分かりやすく解説してくださいました。

<講演①
久枝先生/おいしい牛乳・牛肉生産のために~牛さんは頑張ってます~>
皆さんが毎日飲んでいる牛乳や、おいしい牛肉は、牛を飼育している農家の方々が一生懸命作ってくれています。牛は「反芻動物」という、ちょっと変わった胃袋を持つ動物。この特徴を生かした飼育方法で、効率よく牛乳や牛肉を生産しているんです。
でも、牛も人間と同じで、無理をすると病気になってしまうことがあります。病気になると、牛乳や牛肉の生産量が減ってしまうことも…。そんな時に活躍するのが、「産業動物獣医師」という、牛の専門のお医者さんです。講演では、牛の飼育のヒミツや、獣医師さんの仕事について、岡山理科大学獣医学部獣医学科の久枝啓一准教授が教えてくださいました。

<講演②太田先生/牛の感染症と薬剤耐性菌~どうして問題なの?~>
牛も人間と同じように、病気になったら抗生物質という薬で治療します。特に、牛乳の品質や量に大きく影響する「乳房炎」という病気の治療には、抗生物質がよく使われるんだとか。ここで問題になるのが、「薬剤耐性菌」という細菌の存在です。薬剤耐性菌は、抗生物質が効きにくい細菌のことで、人間だけでなく、動物や食品の中にもいることがあります。もしかしたら、私たちは知らないうちに、身近なところから薬剤耐性菌に感染しているかもしれません。
講演では、薬剤耐性菌がどこからやってくるのか、なぜ危ないのかなど、岡山理科大学獣医学部獣医学科の太田奈保美助教が、分かりやすく解説してくださいました。

<参加者の声>
講座に参加した皆さんからは、たくさんの感想が寄せられました。
* 「耐性菌の恐ろしさを知りました。」
* 「薬剤耐性菌の話が興味深かったです。」
* 「愛媛県の身近な話題もあって親しみやすい。」
* 「乳牛、肉を口にするまでの多くの人の御苦労があり、安心、安全に生活できている事、ありがたく思います。普段聞くことのないいろ   いろなお話、とてもおもしろく感動しました。」
* 「普段知ることがないことをこの機会に勉強できてよかった。牛の飼育のイメージと実際の飼育が少しちがっていておもしろかった。」
* 「内容も分かりやすく、畜産の分野について知識を広めることができました。畜産の分野についても興味がわいてきました。」

今回の講座を通して、私たちは普段の生活ではなかなか知ることのできない、牛の世界や食の安全について学ぶことができました。岡山理科大学今治キャンパスでは、これからも様々な分野の学びを深めることができる、魅力的な講座が開催される予定です。ぜひ、参加してみてください!