2024.09.28更新理大レポート [岡山キャンパス]
完成した「コイン」に大満足な親子
①鋳造:融解したスズ‐ビスマス合金をたんQ君型に流し込み
②塑性加工:プレス加工のボタンを押し、アルミニウム円盤に20トン負荷
③レーザー加工:レーザー加工の原理、装置操作方法の説明
まずは座学からスタート。講師役は寺野元規・岡山理科大学工作センター長(工学部機械システム工学科准教授)です。寺野センター長は、古代から「鋳造」の手法が取られてきたが、現在では圧延された板状の素材を円盤状に打ち抜いた後、縁(側面)を成形し、最後に圧印(コイニング・プレス)する「塑性加工」になっていると貨幣作りの変遷を説明しました。
続いて、体験イベントとして、➀鋳造・ロボドリル、②塑性加工、③レーザー加工の3つを体験しました。 鋳造では、融解したスズとビスマスの合金をロボドリルで加工した「たんQくん」のアルミ型に流し込み、冷めてから取り出して完成。また、ロボドリルで「たんQくん」をプログラム制御で描画し、アルミ型の製造プロセスを学びました。②塑性加工では、プレス機で20トンの荷重を負荷し、アルミニウムの小さな円盤にたんQくんを浮かび上がらせ、③レーザー加工では、アクリル樹脂に、たんQくんや参加者の名前を彫り込み、円形に切り出しました。
家族連れで参加した子どもたちには、めったにできない経験とあって、1枚仕上がるごとに歓声を上げ、「鋳型やプレス機などたくさん体験ができて楽しかった」と喜んでいました。また、前回の講座に引き続き参加した家族は「子供がもう一度参加したいとのことで参加した。鋳造が前回よりも上手くできており、子どもの成長を感じた」と話してくれました。