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「遺族支援を前向きに」理大で交通被害者遺族による講演会
2024.02.19更新理大レポート [岡山キャンパス]
高田さんの講演に聞き入る参加者
講演した高田さん
講演後、質問をする学生
終始笑顔で楽しませながら講演を行う高田さん
古本を寄贈する中内新代表(左から2番目)ら「あした彩」のメンバー
講演後には人形劇も
最後には高田さんを交えて記念撮影
2024.02.19更新理大レポート [岡山キャンパス]
高田さんの講演に聞き入る参加者
講演した高田さん
講演後、質問をする学生
終始笑顔で楽しませながら講演を行う高田さん
古本を寄贈する中内新代表(左から2番目)ら「あした彩」のメンバー
講演後には人形劇も
最後には高田さんを交えて記念撮影
講師は交通事故で7歳の長男・謙真君を亡くし、全国で講演活動を続けている高田香さん(東京在住)。謙真くんは2016年2月に道路を横断中、右折してきたトラックにはねられ死亡しました。高田さんは謙真君が生前育てていたアサガオの種を見つけたことから、「けんちゃんの朝顔」を交通安全のシンボルとして広めるため、その種を全国各地で配り、交通安全や命の大切さを訴える講演活動に取り組んでいます。
講演の参加者は岡山理科大学、倉敷芸術科学大学など県内10大学1専門学校の学生ら約50名。講演では、事故の様子や心境の変化を詳しく説明。病院で息を引き取った直後の謙真くんに触れた際、頬はまだ柔らかく温かい状態で「夢か現実かわからず実感がわかなかった」と振り返り、参加者は真剣な表情で耳を傾けました。
事故後、体調などを心配して電話してくれた警察官の心遣いをはじめ、思いを受け止めてくれた地元の被害者支援センターの存在は大きく「前向きになれた」と話していました。今後も謙真君が育てていたアサガオの種を配る活動を続け、「交通安全のシンボルとしてどんどん広がっていき、死亡事故が無くなれば」と訴えました。
講演会後には、犯罪被害者支援に取り組む岡山県内の学生ボランティア組織の連絡会「あした彩(いろ)」による人形劇や古本などを売却し、犯罪被害者の支援に充てる取り組み「ホンディング」や紙芝居の上演が行われました。
講演会に参加し、来年度から「あした彩(いろ)」執行部の代表に就任予定の中内寛人君(生命科学部1年)は「講演会を通して交通安全や犯罪被害者支援に対して改めて関心が強くなった」と話し、「今後は「あした彩」での活動を通して、犯罪被害者支援を訴えるだけでなく、人間としても成長していきたい」と語ってくれました。
※犯罪被害者支援に向けて、2017年に県内の大学・専門学校が参加してスタートしたのが「あした彩(いろ)」。現在は理大、倉敷芸術科学大学など10大学と1専門学校が参加している。「あした彩(いろ)」の理大学内組織が「岡山理科大学あした彩(いろ)愛好会」です。