2023.11.06更新理大レポート [岡山キャンパス]
岩石用のハンマーを使って自ら石を採集
未風化の万成花こう岩を手に取る参加者
現地で解説する能美教授
大きな岩から採石する参加者
講座を行った武田石材採石場
採石した石をルーペで観察します
万成花こう岩の標本づくりを行いました
講師は生物地球学部生物地球学科の能美洋介教授。能美教授の専門は情報地質学・地形地質学で、農林水産省で地質職を務めた後岡山理科大学に赴任、現在は生物地球学部で地質学などの講義を担当しています。
現地に到着した参加者は、ヘルメット、ゴーグル、ハンマー、ルーペを受取り、こぶし一握り分の石を自ら採石する体験からスタート。参加者は各々で好みの石をハンマーで砕き、ルーペで万成石の表情を詳しく観察しました。能美教授はまず、花こう岩は大きく4つの鉱物かが識別でき、ピンク色の正長石、黒く光る黒雲母、乳白色の斜長石、ガラス状の石英などで花こう岩が成り立っていると説明しました。参加者は採石した石を観察しながら、能美教授の話を聞き入る様子が見られました。
続いて、参加者は自由に採石や標本づくりを体験。能美研究室のゼミ生たちのサポートを受けながら、大きな岩を砕き採集する参加者や、採石した石を標本にするためのケースを工作したりしました。手足が泥だらけになった参加者も見られました。講座終了後も能美教授に質問をする参加者が多く、大満足な講座となりました。
参加者からは「岡山県の地層について知れた」「たくさん勉強して石博士になりたい」などの感想が聞かれました。