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吉備津神社の迫力を体感/市民公開講座

2023.10.23更新理大レポート [岡山キャンパス]

吉備津神社の迫力を体感/市民公開講座

本殿内部の出入り口にある朱壇の前

 岡山理科大学の「市民公開講座~山の寺子屋で学ぼう!~」が10月21日、吉備津神社で開かれ、32人が参加しました。今回のテーマは「吉備津神社本殿及び拝殿のふしぎ~どこにこの神社建築の魅力があるのか~」。理大建築歴史文化研究センターの江面嗣人センター長が講師を務めました。
 
 江面センター長は、日本建築史が専門ですが、国内だけでなくアジア・オセアニアなどに出向き、歴史的建造物の調査や保存・修復の技術を相手国に伝え、それを担う人材を育てる活動にも取り組んでいます。
 吉備津神社参集殿で行われた講演では、吉備津神社の本殿の造り方について、比翼入母造や大仏様など、他では見られない特徴的な建築様式が用いられていると解説。「講演を聞いた方には、建てられた時代的な経緯や特徴を知って頂き、岡山にある建物の素晴らしさを語れる人になってもらいたい」と話し、見学のポイントを詳しく解説しました。
 
 座学に続いて、参加者は日頃は立ち入ることができない国宝の本殿及び拝殿の内部を見学。厳かな雰囲気の中、江面センター長の解説に耳を傾けながら、吉備津神社の建築学的特徴など、この建物の見るべき魅力について一つ一つの部材を見ながら具体的に学びました。
参加した女性の一人は「素晴らしい経験をさせていただきました。これからは神社の見方が大きく変わりそうです」と喜んでいました。
 
 第7回市民公開講座は11月4日(土)でテーマは「岡山県の石、万成花こう岩を知ろう」です。

 
 

吉備津神社の迫力を体感/市民公開講座

講師の江面センター長

吉備津神社の迫力を体感/市民公開講座

本殿内部の外陣を見学する参加者

吉備津神社の迫力を体感/市民公開講座

江面講師の解説を聞く参加者