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獣医学部と理学・生命科学系の連携、本格スタート/活発な質疑応答を展開
2022.08.23更新理大レポート
シンポジウムに参加した岡山、今治両キャンパスの教員の皆さん
活発な質疑が行われたシンポジウム
トップを切ってプレゼンする生物科学科の濱田准教授
高血圧症の新たな治療標的について話す獣医学科の向田講師
シンポ終了後にはオープンラボなどの施設を見学
獣医学教育病院のCTスキャン装置
水産動物の実験動物センター
大動物実習施設棟の手術室
今治を訪問したのは理学部、生命科学部とフロンティア理工学研究所などの教員17人。大講義棟で行われたシンポジウムの冒頭、副学長の南善子・研究社会連携機構長は、「今回のシンポジウムをきっかけに、一つでも二つでも共同研究が進んでいけば」と期待感を表明しました。
初日の研究発表では、濱田隆宏・生命科学部生物科学科准教授が「植物の感覚と環境応答~ライブイメージングからのアプローチ~」と題し、植物が高温にさらされた時に生き延びるためのメカニズムについて、最先端の顕微鏡で撮影された美しい画像と共に成果を披露。続いて、長田洋輔・生物科学科講師は「スフィンゴ脂質による骨格筋形成のコントロール」と題して、筋肉が損傷した際にどのようにして再生するかを研究する中で発見した新しいホルモン様分子を解説しました。
このほか、作道章一・獣医学科教授は「プリオンと滅菌技術開発」、木村展之・獣医保健看護学科教授が「カニクイザルを用いた認知症 Zoobiquity(汎動物学)研究:メンブレントラフィックに着目した薬剤開発に向けて」、牧洋・フロンティア理工学研究所准教授は「磁気力による疑似無重力環境の積極利用と生体材料の熱物性値計測への応用」について発表。それぞれの研究について学部・専門の枠を超えた活発な質疑応答が相次ぎました。
赤司治夫・フロンティア理工学研究所長は「いろんな議論が起こって、可能性を感じました。情報交換する中で、しっかりと噛み合う議論も出てくるのではないかと感じています」と初日を総括しました。
2日目は江藤真澄・獣医学科教授が「理学・獣医学共同研究を増やしてユニークでエキサイティングな『いきものQOLプロジェクト』を岡山理大に育てていきましょう」とあいさつしたのに続いて、現在進行中の共同研究に関する以下の報告がありました。
➀岩井良輔・フロンティア理工学研究所講師「Tissue engineering(組織工学)が獣医療・科学へ貢献できること」
②向田昌司・獣医学科講師「生活習慣病とディスバイオーシス:高血圧症の新たな治療標的を探る」
③林慶・獣医学科助教「人や動物を取り巻く寄生虫の形態的・分子学的研究」
④横山博・獣医学科教授「ワイン製造過程で排出されるブドウ搾りかすの投与による養殖魚の品質改善効果」