カリキュラムポリシー(理学研究科)

カリキュラムポリシー(理学研究科)

理学研究科 カリキュラムポリシー

修士課程

学部レベルより、より高度な内容の専門知識・研究能力を身に付け、先端の理論・研究を理解するために、専攻において、専門的な講義・実験・実習等を設ける。これらでは少人数クラスによる教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。研究成果を論文・レポートにまとめ、口頭発表を行うことができるように、修士論文作成に向けた研究指導を行うゼミナール形式等の授業を設ける。これではゼミナール単位でアクティブラーニングの手法を用いた教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。 理学研究科共通科目として、ポスターや口頭発表等のプレゼンテーション能力を高めるために、複数教員で担当する「コンプリヘンシブ演習」科目、国際性を豊かにし、かつ、国際学会で研究発表する能力を培うために「インターナショナルキャリア」科目を置き、事前・事後の指導を含めた個別指導による教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。 また、学部と同様に修士課程においても異分野の自然科学に対する専門知識を獲得し、より一層の学際的な教養を高めるために、理学研究科共通科目として、「フューチャー」科目を置き、パワーポイントやプリントを補完資料として用いた講義中心の教育を行い、担当教員の定めた学修成果の指標により評価する。

化学専攻(修士課程)

カリキュラムは4系列14の講義科目、学外の専門家による3つの化学特別講義、学生が主体的に行う4つのコンプリヘンシブ演習およびインターナショナルキャリア、4つの理学研究科共通科目、および特別研究から構成されている。

所属する系列を中心とした講義科目を受講するとともに特別研究を行うことにより、体系化された化学の高度な専門および実験知識を修得し、独力で必要な情報を収集し整理・活用することができるように配慮している。

有機化学系列では、反応・合成・構造解析など有機化合物を専門的に取り扱う知識を身につけるために、“反応有機化学”、“合成有機化学”、“構造有機化学”を設置している。

無機・固体化学系列では、錯体・結晶・固体など無機化合物全般を専門的に取り扱う知識を身につけるために、“錯体化学Ⅰ”、“錯体化学Ⅱ”、“無機結晶化学”、“固体化学”、“無機材料化学”を設置している。

物理化学系列では、化合物の物性を物理化学的観点から理解するために“統計熱力学”、“レーザー分光学”、また高分子化合物や分子集合体の専門知識を身につけるために”高分子物理化学”を設置している。

さらに、高分子化合物や分子集合体の専門知識を身につけるために“高分子物理化学”、“分子集合体の化学”を設置している。

分析化学系列では、環境分析の専門知識を身につけるために“環境計測化学”、また生体高分子材料やその分析手法を身につけるために“生体高分子材料”を設置している。

専門科目の成績や修士論文の審査・発表により修学した知識、実験技術、表現力、プレゼンテーション能力を総合的に評価し、各系列の教育課程編成の方針を継続的に評価・検討する。

研究成果を図示し、わかりやすく理論的な発表を行うために2年間4期にわたりコンプリヘンシブ演習を配置し、系列の複数教員から発表の評価をうけられるようにしている。また、専門知識をより深く学ぶために学外の専門家による“化学特別講義”を設置し、社会人として必要な幅広い分野の専門知識を修得することができるように、理学研究科共通科目を配置している。

応用物理学専攻(修士課程)

本専攻は、量子物理、物性物理、宇宙地球物理、医用物理の4系列専門科目を配置し、加えて物理学や応用物理学における先端的かつ広範囲な知識を修得できるように特別講義を開講する。また、理学研究科共通科目から社会人として必要な専門分野を超えた幅広い知識を修得できる。さらに、コンプリヘンシブ科目等を通じて、プレゼンテーションおよびコミュニケーション能力の向上を図り、国内外での研究会や各種学会にて研究成果を発表する能力を養うことができる。このような体系的な教育課程を編成することによって、専門知識を修得し、その後の定着と醸成を図る。これらの開講する科目については客観的な知識・理解の指標に加えて、学修の成果物のまとめ方や表現方法などを総合的に評価する。また、教育課程編成の方針を継続的に評価・検討する。

臨床生命科学専攻(修士課程)

それぞれの特論および総合臨床生命科学特論Ⅰ・Ⅱでは、本専攻構成教員全員から広範な専門的知識を学ぶことにより、基礎医学をベースにした生物学、化学の知識体系をより盤石なものとなるように配慮しており、学科の定めた修学成果の指標により評価を行う。
また、それぞれの特論では、少人数制のゼミ形式での授業が導入されるものも含まれている。これにより、積極的な議論に参加することができるようになることを目指す。各研究室内での実際的な研究手法の修得により、情報収集力や実験遂行能力を身につけることができる。また、コンプリヘンシブ演習Ⅰ〜Ⅳにより、研究成果の口頭発表を行い、プレゼンテーション能力を養う。

博士課程

研究者として、より高度な内容の知識・能力を身に付けるために、専門的な講義・実験・実習等を設ける。これらでは少人数クラスによる教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。高い専門知識と能力を用いて、研究成果を論文・レポートとしてまとめ、口頭発表を行うことができるように、プレゼンテーション能力を高め、かつ、博士論文作成に向けた研究指導を行うゼミナール形式等の授業を設ける。これではゼミナール単位でアクティブラーニングの手法を用いた教育を行い、専攻の定めた学修評価の指標により評価する。 理学研究科共通科目として、豊饒な国際性を身に付け、かつ、国際学会で研究発表及び討論を行う能力を培うために、「インターナショナルキャリア」科目を置き、事前・事後の指導を含めた個別指導による教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。
 

材質理学専攻(博士課程)

広範な物質科学としての学際領域研究に対応するために、物理系、化学系、生物・生命系の広い分野にわたる11講座を開設している。大学院学生は、その中の1つの講座を選択し、特別研究として高度な専門的研究を行う。そこでは、多角的な理論および実験的な指導が、アクティブラーニングの手法を用いた教育によって行われ、学生の思考・分析・問題解決などの諸能力の向上を目指し、その上で研究成果の発表を積極的に推し進めている。同時に、研究発表や質疑応答の能力向上のために必修科目としてコンプリヘンシブゼミナールを、また、国際会議や国際共同研究など国際経験を積むためにインターナショナルキャリアを開講している。さらに、系列ごとに学外講師による特別講義を設けて知識の充実を図っている。担当教員が定めた指標評価を用いて教育課程編成・実施の方針を継続的に評価・検討する。