カリキュラムポリシー(理学研究科)

カリキュラムポリシー(理学研究科)

理学研究科 カリキュラムポリシー

修士課程

学部レベルより、より高度な内容の専門知識・研究能力を身に付け、先端の理論・研究を理解するために、専攻において、専門的な講義・実験・実習等を設ける。これらでは少人数クラスによる教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。研究成果を論文・レポートにまとめ、口頭発表を行うことができるように、修士論文作成に向けた研究指導を行うゼミナール形式等の授業を設ける。これではゼミナール単位でアクティブラーニングの手法を用いた教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。 理学研究科共通科目として、ポスターや口頭発表等のプレゼンテーション能力を高めるために、複数教員で担当する「コンプリヘンシブ演習」科目、国際性を豊かにし、かつ、国際学会で研究発表する能力を培うために「インターナショナルキャリア」科目を置き、事前・事後の指導を含めた個別指導による教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。 また、学部と同様に修士課程においても異分野の自然科学に対する専門知識を獲得し、より一層の学際的な教養を高めるために、理学研究科共通科目として、「フューチャー」科目を置き、パワーポイントやプリントを補完資料として用いた講義中心の教育を行い、担当教員の定めた学修成果の指標により評価する。

応用数学専攻(修士課程)

本専攻は、代数学、幾何学、応用解析学、情報数理学の4系列から構成されている。各系列は、例えば代数学特論a1、a2、b、cといった、4つの講義を持っている。a1、a2は、その系列の基幹となる講義であり、bは他系列の学生も考えに入れた入門的講義、cはトピック的な講義として構成されている。従って、学生の属する系列の講義の他、系列のb、近い系列のa1、a2を取る事により、幅広い知識を得る事ができ、かつ、数学教員専修免許に必要な単位が取得できる。各系列では特別研究が配備され、修士論文作成の為の研究指導が行われる。さらに、コンプリヘンシブ演習で、専門外の教員に対するプレゼンテーションの機会をつくり、研究発表能力を開発する。各科目の評価は、担当教員の定めた学修成果の指標に基づいて行う。こうした指標評価を用いて、教育課程編成・実施の方針を継続的に評価・検討する。

化学専攻(修士課程)

カリキュラムは4系列14の講義科目、学外の専門家による3つの化学特別講義、学生が主体的に行う4つのコンプリヘンシブ演習およびインターナショナルキャリア、4つの理学研究科共通科目、および特別研究から構成されている。

所属する系列を中心とした講義科目を受講するとともに特別研究を行うことにより、体系化された化学の高度な専門および実験知識を修得し、独力で必要な情報を収集し整理・活用することができるように配慮している。

有機化学系列では、反応・合成・構造解析など有機化合物を専門的に取り扱う知識を身につけるために、“反応有機化学”、“合成有機化学”、“構造有機化学”を設置している。

無機・固体化学系列では、錯体・結晶・固体など無機化合物全般を専門的に取り扱う知識を身につけるために、“錯体化学Ⅰ”、“錯体化学Ⅱ”、“無機結晶化学”、“固体化学”、“無機材料化学”を設置している。

物理化学系列では、化合物の物性を物理化学的観点から理解するために“統計熱力学”、“レーザー分光学”、また高分子化合物や分子集合体の専門知識を身につけるために”高分子物理化学”を設置している。

さらに、高分子化合物や分子集合体の専門知識を身につけるために“高分子物理化学”、“分子集合体の化学”を設置している。

分析化学系列では、環境分析の専門知識を身につけるために“環境計測化学”、また生体高分子材料やその分析手法を身につけるために“生体高分子材料”を設置している。

専門科目の成績や修士論文の審査・発表により修学した知識、実験技術、表現力、プレゼンテーション能力を総合的に評価し、各系列の教育課程編成の方針を継続的に評価・検討する。

研究成果を図示し、わかりやすく理論的な発表を行うために2年間4期にわたりコンプリヘンシブ演習を配置し、系列の複数教員から発表の評価をうけられるようにしている。また、専門知識をより深く学ぶために学外の専門家による“化学特別講義”を設置し、社会人として必要な幅広い分野の専門知識を修得することができるように、理学研究科共通科目を配置している。

応用物理学専攻(修士課程)

本専攻は、量子物理、物性物理、宇宙地球物理、医用物理の4系列専門科目を配置し、加えて物理学や応用物理学における先端的かつ広範囲な知識を修得できるように特別講義を開講する。また、理学研究科共通科目から社会人として必要な専門分野を超えた幅広い知識を修得できる。さらに、コンプリヘンシブ科目等を通じて、プレゼンテーションおよびコミュニケーション能力の向上を図り、国内外での研究会や各種学会にて研究成果を発表する能力を養うことができる。このような体系的な教育課程を編成することによって、専門知識を修得し、その後の定着と醸成を図る。これらの開講する科目については客観的な知識・理解の指標に加えて、学修の成果物のまとめ方や表現方法などを総合的に評価する。また、教育課程編成の方針を継続的に評価・検討する。

総合理学専攻(修士課程)
  • A.総合的な視野をもち広範な学際領域の研究に対応する能力を身につけるために、数理科学、環境・エネルギー科学、生物・化学系列の専門科目を配置し、可能な限り各系列間で関連性をもたせ、柔軟に運用する。その際、学生の自由な志望を軸とした、変化に富む履修計画が可能となるよう配慮している。また、多分野の履修による専門性の脆弱化を回避し、専門分野における必要な知識が修得できるよう、学外の講師による総合理学特別講義Ⅰ〜Ⅹを配置する。
  • B.必要な情報を収集し研究を進める能力、および国際会議での表現能力を養うためにインターナショナルキャリアを配置する。
  • C.各系列の専門科目等で修得した知識、手法や考え方を総合的に活用して、研究課題の解決に取り組み、その成果を口頭発表と論文にまとめる特別研究を配置する。また、これと並行して自身の研究内容が他分野の研究者にも理解されるようなプレゼンテーション能力や質疑応答の能力を向上させる目的で、必修科目としてコンプリヘンシブ演習を配置している。以上の開講科目について、客観的な知識・理解、および学習成果の表現法等の指標を総合的に評価することにより、教育課程編成方針を継続的に評価・検討する。
生物化学専攻(修士課程)

高度な生物化学の専門的知識を体系的に理解するため、バイオサイエンスやバイオテクノロジーに関する4つの系列にわけて13科目の特論講義を開講している。さらに、生物化学の基礎から応用までの幅広い専門領域を横断的に学修するため、学外講師による特別講義を2科目と、自然科学基礎科目であるフューチャー科目を開講している。各研究室での特別研究では、特論講義で学修した専門的知識を基に研究の遂行に必要な学術情報の収集・整理方法を学び、実験技術や実験装置の操作方法を身につけることで、研究活動を通じての知識の定着と活用を促す。また、研究内容や成果を教員や他の学生と議論することで、自ら主体となって研究を遂行する能力を高める。セミナー形式のコンプリヘンシブ演習を複数教員で実施しており、研究内容や成果を整理して発表することでプレゼンテーション能力を養い、さらに研究成果の説明と議論を通して、コミュニケーション能力を高める。特別研究をまとめて修士論文を作成する過程では、専門的な知識にもとづいて学術情報や実験結果を整理・分析することを学び、論理的な科学的文章の書き方を修得する。

臨床生命科学専攻(修士課程)

それぞれの特論および総合臨床生命科学特論Ⅰ・Ⅱでは、本専攻構成教員全員から広範な専門的知識を学ぶことにより、基礎医学をベースにした生物学、化学の知識体系をより盤石なものとなるように配慮しており、学科の定めた修学成果の指標により評価を行う。
また、それぞれの特論では、少人数制のゼミ形式での授業が導入されるものも含まれている。これにより、積極的な議論に参加することができるようになることを目指す。各研究室内での実際的な研究手法の修得により、情報収集力や実験遂行能力を身につけることができる。また、コンプリヘンシブ演習Ⅰ〜Ⅳにより、研究成果の口頭発表を行い、プレゼンテーション能力を養う。

動物学専攻(修士課程)

学部の動物学科の専門教育と連携した、より高度な科目を、主たる対象を野生動物とした系列と飼育動物とした系列に分けて開講している。特論科目では、研究を遂行する上で必要な知識を提供する。さらに、広い知識を得るために外来講師を招き、各系列において最新のトピックスを講義する科目も開講している。加えて、効率的に研究を行うには「知的生産の技術」を学ばなければならないので、演習科目も開く。同じく、学生の国際会議などで発表をサポートするための科目を開講する。なお、動物を対象にする上での倫理や法規を学修する過程を経てこなかった学生に対しても、研究の指導を通してそれらを伝える予定にしている。

博士課程

研究者として、より高度な内容の知識・能力を身に付けるために、専門的な講義・実験・実習等を設ける。これらでは少人数クラスによる教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。高い専門知識と能力を用いて、研究成果を論文・レポートとしてまとめ、口頭発表を行うことができるように、プレゼンテーション能力を高め、かつ、博士論文作成に向けた研究指導を行うゼミナール形式等の授業を設ける。これではゼミナール単位でアクティブラーニングの手法を用いた教育を行い、専攻の定めた学修評価の指標により評価する。 理学研究科共通科目として、豊饒な国際性を身に付け、かつ、国際学会で研究発表及び討論を行う能力を培うために、「インターナショナルキャリア」科目を置き、事前・事後の指導を含めた個別指導による教育を行い、専攻の定めた学修成果の指標により評価する。

応用数学専攻(博士課程)

学科及び修士課程で修得した数学に関する知識や応用力を基礎に、さらに高度な専門的知識を備え、専門分野を深く学修するため以下の4講座を設け、講座毎に「特別研究」、「ゼミナール」科目を設置している。これによって、分野間相互の連携を密にし、互いに助け合って研究、教育の進展をはかっている。さらに、「インターナショナルキャリア」を置くことにより、国際性、および国際学会での研究発表、討論を行う能力を身につけさせる。学修の評価は、各担当教員の評価を基に、ディプロマポリシーに鑑みたうえで行う。

  • 代数学講座:代数学系列では、整数論、代数幾何学(モジュライ空間論、等質空間論)、および表現論などの研究を行っている。
  • 幾何学講座:幾何学は数学のあらゆる分野に浸透し、代数学、解析学との境界領域の研究が発展している。本講座においては、グラフ、群及び多様体上の幾何学や手術理論、リー群及びリー環の表現等を取り扱う。
  • 応用解析学講座:Newton、Leibniz以来、解析学は応用と密接に結びついている。本講座では、純粋の解析学はもとより、応用上も重要である関数方程式(常微分方程式、偏微分方程式、積分微分方程式を含む)を扱っている。
  • 情報数理学講座:情報(データ)に関する数学を扱う。統計データを扱う統計学及び計算機統計学、それらの基礎理論である確率論等、広い意味での情報理論が含まれる。講座に属する研究者の研究分野は、確率論、確率過程論、偏微分方程式の数値解法、計算機科学、数理物理学等を取り扱う。
材質理学専攻(博士課程)

広範な物質科学としての学際領域研究に対応するために、物理系、化学系、生物・生命系の広い分野にわたる11講座を開設している。大学院学生は、その中の1つの講座を選択し、特別研究として高度な専門的研究を行う。そこでは、多角的な理論および実験的な指導が、アクティブラーニングの手法を用いた教育によって行われ、学生の思考・分析・問題解決などの諸能力の向上を目指し、その上で研究成果の発表を積極的に推し進めている。同時に、研究発表や質疑応答の能力向上のために必修科目としてコンプリヘンシブゼミナールを、また、国際会議や国際共同研究など国際経験を積むためにインターナショナルキャリアを開講している。さらに、系列ごとに学外講師による特別講義を設けて知識の充実を図っている。担当教員が定めた指標評価を用いて教育課程編成・実施の方針を継続的に評価・検討する。