アドミッションポリシー(理学研究科)

アドミッションポリシー(理学研究科)

理学研究科 修士課程

 理学研究科修士課程では、数理科学・自然科学の基礎体系を理解し、専門分野で創造的に研究を実践する能力を有する人材の養成を目指しています。学部教育における数理科学・自然科学の基礎知識を修得し実践する能力を有する学生に、より高度な教育・研究の場を提供し専門的な知識をつけた人材の養成を目的に教育・研究を行います。
 このような観点から、理学研究科修士課程では以下のような学生を求めています。

<求める人物像>
  • 学部教育における数理科学・自然科学の基礎知識をつけた人
  • 各専門分野での基礎的な知識をさらに深める意欲をもった人
  • 各専門分野での基礎的な知識を実践する能力を備えた人
<学んできてほしいこと>
  • 学部教育における数理科学・自然科学の基礎知識
  • 各専門分野での基礎学力
  • 学習・研究に対する自分の意欲を説明すること
<入学者選抜の基本方針>

○推薦入試

  • 数理科学・自然科学の基礎知識の修得状況を評価します。
  • 基礎知識を実践する能力を重視した評価を行います。
  • 学習・研究に対する意欲・能力を重視した評価を行います。

○一般入試(前期・後期)

  • 学部教育における数理科学・自然科学の基礎知識の修得状況および英語の能力を評価します。
  • 各専門分野での基礎知識を実践する能力を重視した評価を行います。
  • より高度な学習・研究に対する意欲・能力を重視した評価を行います。

○社会人特別選抜

  • 数理科学・自然科学の基礎知識の修得状況を評価します。
  • 基礎知識を実践する能力を重視した評価を行います。
  • 学習・研究に対する意欲・能力を重視した評価を行います。

○外国人留学生特別選抜

  • 数理科学・自然科学の基礎知識の修得状況および日本語能力を評価します。
  • 基礎知識を実践する能力を重視した評価を行います。
  • 学習・研究に対する意欲・能力を重視した評価を行います。
 
化学専攻(修士課程)

 化学専攻では、化学の基礎・応用および学際領域の研究を通して、汎用性のある基礎的な能力をもち、課題探求能力に優れ、化学関連の産業の現場でリーダーシップを発揮できる研究者・化学技術者および化学の面白さを伝えることができる教員などの養成を目指しています。そのために、化学の最先端の研究を通して、体系化された化学の高度な専門および実験知識を修得し、独力で必要な情報を収集し整理・活用して、研究結果や自分の考えを論理的に発表することができる人材となる意欲をもつ人を求めています。
 このような観点から、化学専攻では以下のような学生を求めています。

<求める人物像>
  • 化学の基礎専門知識を有し、自己の能力を自ら高めたい人
  • 化学に強い興味を持ち、将来、研究者および高度な専門性を有する化学技術者として人類社会の発展に貢献したいという強い熱意と勉学意欲を持つ人
  • 粘り強くひとつの課題に取り組む能力を備えた人
  • 化学の基礎を深く理解し、次世代教育に情熱を持ち地域の理科教育に貢献したい人
<学部までに学んできてほしいこと>
  • 基礎科目の分析化学、有機化学、無機化学、物理化学の内容
  • 英語文献を読むことができる程度の読解力
  • 実験結果を整理・活用するために必要なコンピューター操作能力

 

応用物理学専攻(修士課程)

 応用物理学専攻では、量子物理領域から医用物理領域の物質・エネルギーから生命・医療にわたる幅広い物理学の応用分野において、物理学の知識を基礎として、自立して研究活動を行うのに必要な高度な研究能力と専門知識を用いて社会の発展に寄与できる人材(技術者・研究者・教員(専修免許保持者))の育成を目指しています。
 このような観点から、応用物理学専攻では以下のような学生を求めています。

<求める人物像>
  • 物理学の専門領域および周辺領域の基礎知識を修得している人
  • 量子物理領域から医用物理領域の研究に対し熱意と意欲を持っている人
  • 専門能力を活かして地域社会のために貢献したいと思っている人
<学部までに学んできてほしいこと>
  • 力学、電磁気学、量子力学または生理学に関する基礎知識
  • 物理学実験を履修していること、実験科学としての物理学の手法を理解していること
  • 物理学の専門知識のない人に対しても、わかりやすく物理法則を説明すること
  • 英語文献を読解できる語学力をもっていること

 

臨床生命科学専攻(修士課程)

 臨床生命科学専攻は、理学的な考え方を通じて生命科学に取り組むと同時に、医学的知識や技術を習得し、生命・医療に関連した教育と研究を実施しています。また教育研究を通じて生命現象の真理を探究し、広い視野と高度な専門性を備え、高い問題解決能力を持ったバランスのとれた専門家の養成を目標としています。
 本専攻は、「機能食科学」、「病態解析学」、「環境保健学」の3系列からなっており、予防医学・健康科学を生物学および化学を基盤として研究教育する体制をとっています。どの系列においても、基礎医学を共通の背景とし、理学部的センスをより確実に身につけることと、専門的な知識や高度な技術を修得することを目標としています。
 また、それらの知識を総合的に応用して、臨床検査や健診部門、あるいは臨床医学研究などのさまざまな分野で予防医学的な活動に参画しうる人材の養成も視野に入れています。
 このような観点から、臨床生命科学専攻では以下のような学生を求めています。

<求める人物像>
  • 生物学および化学の高度な知識を身につけたい人
  • 高度な知識に基づき、さまざまな情報を分類整理する意欲のある人
  • 研究結果や自分の考えを論理的に発表できる能力を持つ人
<学部までに学んできてほしいこと>
  • 生命科学に関する基礎的な化学の知識
  • 生命科学に関する基礎的な生物学の知識
  • 科学で用いるのに十分な英語の力

 

博士課程

 理学研究科博士課程では、修士課程において、各専門分野での専門知識を修得し、実践する能力を有する学生に、より高度な教育・研究の場を提供し、研究能力を身につけた人材の養成を目指しています。各専攻で専門知識、研究能力を体系的に身につけた学生に、各専門領域での先端の理論・研究を理解し、博士論文に相当する研究の方針・方法等を身につけ、研究成果を論文・レポートとしてまとめ、口頭発表することができる能力を修得させることを目指しています。
 このような観点から、理学研究科博士課程(後期)では以下のような学生を求めています。

<求める人物像>
  • 修士課程における専門的な知識・能力を身につけた人
  • より専門的な知識・研究能力を身につける意欲のある人
  • 修士課程で身につけた専門知識・研究成果をまとめ、発表する能力を有する人
<学んできてほしいこと>
  • 修士課程における専門的な知識
  • 修士課程における専門的な研究能力
  • より専門的な学習・研究に対する自分の考えや意欲を説明すること
<入学者選抜の基本方針>

○一般入試

  • 専門知識・研究能力・研究発表能力を重視した評価を行います。
  • より専門的な学習・研究に対する意欲を評価します。
  • 英語の能力を評価します。

○社会人特別選抜

  • 専門知識・研究能力・研究発表能力を重視した評価を行います。
  • より専門的な学習・研究に対する意欲を評価します。
  • 英語の能力を評価します。

○外国人留学生特別選抜

  • 専門知識・研究能力・研究発表能力を重視した評価を行います。
  • より専門的な学習・研究に対する意欲を評価します。
  • 日本語能力および英語の能力を評価します。
 
材質理学専攻(博士課程)

 材質理学専攻では、物質科学に関する学際的研究の専門家の養成を目指しています。そのため、自然界の原理や法則を深く理解し、それを発展させること、および、物質科学に対する充分な基礎知識や強い興味を持つことが必要です。また、専門分野に関する情報を国内および外国から収集して国際的な研究状況を把握し、遂行した研究成果を国際会議録や学術論文として発表することが必要です。主要な雑誌や国際会議では主として英語が使用されるため、英語の読解力や作文能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力も必要です。
 このような観点から、材質理学専攻では以下のような学生を求めています。

<求める人物像>
  • 自然界の基本的な原理や法則を深く理解して、それを発展させるために努力する人
  • 科学に興味を持って論理的な思考ができる人
  • 欧文の学術論文の情報を獲得して、その内容を批判的に理解・検討ができる人
  • プレゼンテーション等を通じて他の研究者とのコミュニケーションがとれる人
<修士までに学んできてほしいこと>
  • 分析や解析を行うための数学的知識
  • 専門分野の実験を安全に行う知識やさらなる創意工夫をする姿勢
  • インターネットなどによる専門分野の情報を収集すること
  • 専門分野の論文やレポートなど論理的な文章を作成すること