留学体験レポート12(第6報)

留学体験レポート12(第6報)

フィリピン
マニラ・セブ島

岡 小百合(おか さゆり)

理学部 臨床生命学科3年
留学先 Palette・CEGA
留学期間 2019年12月~2020年3月

第6報

NPOでの活動を通じて社会貢献について考える

 時間が経つのは早いもので私の留学⽣活も残り1ヶ⽉となりました。先週はパナイ島のイロイロ市というところでホームステイを経験したので、そのことについてお伝えしたいと思います。セブやマニラと違いパナイ島は少しマイナーな島かもしれませんが、イロイロ市で⾏われるディナギャン祭りはフィリピン三⼤祭りの1つとして有名です。セブから⾶⾏機で30分ほどの距離です。ホームステイ先は海沿いの街オトンという地区の家庭でした。のどかな⽥舎という⾔葉がぴったりであたり⼀⾯⽥園⾵景が広がっていました。





 なぜホームステイをすることにしたかというと初めてのホームステイはスリランカで経験したのですが、そのときホームステイをすることでより現地の⽂化を知ることができた経験があったからです。フィリピンでアパートに住んでいるだけではフィリピンの⽂化をこれ以上体験することができないと感じ、もっとフィリピンの⽂化に触れたいと考えました。結果的にこのホームステイを通して⽥舎に住んでいるフィリピン⼈の⽣の⽣活を知ることができました。
 ホームステイはスタディツアーの⼀貫として⾏われたものだったので現地のフィリピン⼈ボランティアも⼀緒にホームステイしました。このボランティアさんは英語が通じないホームステイ⽣活で私の英語を現地語に変えてホストファミリーに話してくれたり、ホストファミリーの現地語を英語に直して説明してくれたり、私に現地語を教えてくれるなど⼤変お世話になりました。パナイ島の⽅⾔はヒリガイノン(イロン語)と呼ばれタガログ語とセブアノ語が混ざったような⾔語です。どちらも少しずつ知っている私は最初かなり混乱しました。同じフィリピンで同じビサヤ地⽅にも関わらずここまで変わるのはかなり衝撃的でした。

【例】
⽇本語:おはよう
タガログ語:マガンダン ウマガ(標準語)
セブアノ語:マアヨン ブンタン
イロン語:マアヨン アガ

 ⽇本語に例えるとタガログ語は標準語に近く学校で習うフィリピノ語に近いそうです。セブアノ語は他の地⽅の⼈からすると怒っているように聞こえるそうです。その⼀⽅イロン語は優しいイントネーションだとセブの⼈は⾔っていました。私にとって3つの⽅⾔は⽅⾔というよりは別の⾔語に聞こえますが、フィリピン⼈の⽬線では⽇本の⽅⾔みたいに聞こえていることが興味深かったです。

 また、イロン語には⽇本語にもある単語が別の意味で使われていることがあって⾯⽩いです。

【例】
イロン語:バカ・イド・サギ
意味:⽜・⽝・バナナ

 最初聞いた時はびっくりしましたが、時々⽇本語に出会えるのはなかなか楽しい経験でした。

 ⽇曜のミサ(Worship Service)にも参加させてもらいフィリピンの宗教を⾝近で感じました。カトリックのミサは決まっていて全世界同じ進⾏の仕⽅で⾏われるそうです。フィリピンのほどんどの⼈はキリスト教を信仰しています。フィリピンに来るまで知らなかったのですが、同じプロテスタントでも様々な宗派が存在し、稀なケースではありますが家族の中でも信仰している宗派が違うことがあるそうです。キリスト教徒のほとんどがカトリックですが、プロテスタントの⼈もいます。ご飯を⾷べるとき、寝る前にお祈りをしたり、ミサに出かけたりするのは新鮮でした。
 教会という場所を観光地としてしかみたことがなかったけれどキリスト教徒の⽅々にとって⼤切な場所であることを感じました。写真はありませんが、家のあちこちにイエスキリストのポスターが貼られていたり、サントニーニョの⼈形が置かれていたりして宗教が⽣活の⼀部だと感じました。



 家の形も特徴がありました。⽥舎であることが関係しているかもしれませんが、家の形はほとんどが平屋でした。
フィリピンの家の特徴で1 番⾯⽩いと思ったところはDirty kitchen と呼ばれる伝統的な台所です。直訳すると汚い台所になりますが、決して汚いわけではありません。Dirty kitchen はコンクリート作りの⺟屋にくっついていますが、⽵でできた部屋です。この写真のように⼩さいかまどを使って料理を作ります。
 ⽵でできているので壁には隙間があり、灰やススが部屋の中にこもらないようになっています。他にもフィリピンのトイレは便座がないものが多くどうしてないのか不思議でしたが、ホームステイ先のトイレにも便座がないので便座がない状態がフィリピン⼈にとってスタンダードであることがわかりました。便座がない状態で⼩さい頃からトイレを使っているから、便座は邪魔臭い存在だという⼈もいて驚きました。

【まとめ】
 フィリピン⼈のフレンドリーさは知っていましたが、ホームステイの時、歓迎して迎えてくれたのが印象に残りました。コロナウイルスが⽇本で流⾏っていることもあり、⽇本⼈の受け⼊れを渋る家庭も多い中で私を受け⼊れてくれたホストファミリーには感謝しています。現地語、フィリピンの教育制度や学校の仕組み、宗教など⾊々なことを教えてくださり貴重な経験をすることができました。実際に⼀緒に⽣活すると不思議に思うことが増えてフィリピン⽂化に対する興味がさらに湧いてきました。マニラで⽣活していたとき経験したことと重ねながら会話できたことで話が弾みました。フィリピンを全く知らない状況や最初の英語レベルでは楽しく会話することができなかっただろうと考えると⾃分の成⻑も感じることができました。残り1ヶ⽉、1⽇1⽇を無駄にしないように⽣活していきたいと思います。


 

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