留学体験レポート12(第5報)

留学体験レポート12(第5報)

フィリピン
マニラ・セブ島

岡 小百合(おか さゆり)

理学部 臨床生命学科3年
留学先 Palette・CEGA
留学期間 2019年12月~2020年3月

第5報

NPOでの活動を通じて社会貢献について考える



 フィリピンに到着して10週間、セブに到着してから2週間が経ちました。住み慣れたマニラを離れセブ島での⽣活がスタートし、フィリピン⽣活も残り2 ヶ⽉弱となりました。
セブ島ではセブシティに住んでいるので都会にきた気がします。トライシクルを⾒ることがほぼなくなり、その代わりにバイクタクシーを多く⾒るようになりました。



 先⽇、セブ島でボランテイア活動に参加させていただきました。以前にも別の理⼤⽣が訪れたことのあるNPO団体セブンスプリットです。
他のNPO、NGO が⾷料や物資の⽀援をしている中で、ここは情操教育に⼒を⼊れており、気になったので参加しました。この団体の創設者は⼦供たちに楽しい経験をしてほしいと考え活動を始められたそうです。⾳楽やスポーツを⽤いることで情操教育を⾏う団体は他の国にもあり、そのような団体を⾒本に作られたそうです。最初はリコーダーや鍵盤ハーモニカから始めるそうですが、かなり早く上達していくそうです。できるようになると他の楽器を選び、それぞれの楽器を極めていくそうです。

 ⽇々の練習成果を⾒せてくれましたが、楽器を持った途端集中した顔になり真剣に演奏している姿はカッコ良かったです。
⾳楽を続けていくことで⼤学進学のチャンスを得られることもあるようで、何かに⼀⽣懸命取り組むことが⾃分の未来を切り開くきっかけにつながる経験ができる良い場所だと感じました。



 セブ第3港スラムエリアと呼ばれる場所にも⾒学に⾏かせていただきました。スラムと⾔われると汚いイメージでしたが、予想していたよりも綺麗でした。その場所が汚いという問題よりも貧困地域であるからこそ教育や医療などが⼗分受けられないという問題の⽅が⼤きいようでした。実際に病気になっても病院に⾏くことができない⼦供が多く、病院に⾏かせたいけれど⾏かせられないことがあるそうです。

 この写真の地区は⾏政から⽀援を受けられており⽐較的綺麗でしたが、同じスラムでも違法とされている場所は⽀援を受けることが難しいようです。違法かそうでないかの違いはどう⽣まれるのか、インターン⽣の⽅に聞くと、住宅地として認められている場所かそうでないかが⼤きな違いだそうです。道路と決められている場所などにあるスラムの場合、違法であることで⽀援が受けられにくいだけでなく、退去命令が出ることもあり退去命令が出てしまうと住み慣れた⼟地であっても退去を強いられ今までの仕事をやめなければいけなくなるなど様々な問題が起こるそうです。ですが、違法であっても昔から代々そこに住んできているため、なかなか引っ越すという選択肢は出にくいと⾔われていました。


 

 演奏会の後、仲良くなった⼦供たちが観光に連れて⾏ってくれました。セブンスプリットの拠点からセブの観光地まではかなり近く、歩いていくことができました。観光地とスラムエリアがかなり近い場所にあったことに驚きました。⼦供たちの中には⾃分の住んでいた場所が⽕事で燃えてしまい今家を建てている途中の⼦もいて作り途中の⾃分の家を⾒せてくれました。ちょうど⽇本で演奏会をしているときに⽕事が起こってしまったそうです。前の家の⽅が⼤きかったんだと話してくれたり、⽇本に⾏った時の思い出をたくさん話してくれたりしました。道中の会話は本当に楽しく⼀緒に観光できてよかったと感じました。本当にフィリピン⼈は優しくフレンドリーな⼈が多くて、フィリピンのどこに⾏ってもそれは変わらないようでほっとしました。

【感想と今後の予定】
 セブに到着して初めてのボランティアは得るものが多く有意義なものとなりました。同じスラムでも場所によって状況が変わってしまうことが不思議でしたが、スラムの中にも違法とそうでない場所に分けられることを知ることができました。セブ島のストリートチルドレンのほとんどは帰る家があるけれど、暇だから外に出てきていると話されていてそれが衝撃でした。両親が共働きで昼間⼦供だけという環境から、⾳楽をするためにセブンスプリットに⾏く選択肢が加わることが重要であると感じました。⾳楽という選択肢は⼦供たちの未来を広げる可能性を持っていると痛感しました。最初はなぜ⾳楽やスポーツといった間接的な⽀援をするのかわからなかったけれどお話を聞くうちに⾳楽の持っている⼒や教育⽀援を⾏う意義を感じることができました。今後物資の⽀援をしている団体のボランティアにも参加したいと思っています。来週はSDGs やフェアトレードでの⽣計⽀援をしている団体でボランティアと現地のお宅にホームステイさせていただきます。

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