
台 湾
台 北
北橋 歩実(きたはし あゆみ)

理学部 | 動物学科4年 |
留学先 | 致理科技大学 |
留学期間 | 2019年9月~2020年2月 |
台湾留学体験レポート
台湾にやってきて約1か月が経過しました。実は、台湾に行くのは今回が初めてではなく前回にも一度訪れたことがあります。しかし、観光がメインだったこともあり、今回の留学を通して、前回では気づけなかったことや知らなかったことがたくさんありました。
例えば、前回台湾に行ったときは、台湾の人は自炊しない文化と聞いていました。スーパーでの物価が外食したときに比べてほとんど変わらず、キッチンのある家庭も少ないらしいので、てっきり台湾の人は自炊はしない、若しくは、お菓子などをたまに作るくらいかなと思っていました。しかし、すべての人ががそういうわけではなく、料理をしている家庭もありました。私が住んでいる寮はシャワーやトイレはついていますがキッチンはついていないので必然的に外食になると思っていましたが仲良くなった友達の家庭は料理を作っており、よく夜ご飯を食べに通っておいでよと声をかけてもらえ、なんだかホームステイをさせてもらっているようでした。
今では、授業の内容を教えてくれたりして助けてくれる友達もでき、留学するまでは、うまく生活できるか不安でしたが周りの人たちのおかげで楽しい日々を送っています。
こちらの写真は友達の家にお邪魔したときにご馳走になったのですが冗談抜きで外食するよりおいしかったです。

テレビではちょうどファインディング・ニモをしており、他のチャンネルでもいろいろな映画をしていました。また日本の番組もあり、チャンネル数を訪ねると100以上あるそうです。
ヨーロッパの番組もあるみたいで、いろんな国の言語を学ぶにはいいなと思いました。
ヨーロッパの番組もあるみたいで、いろんな国の言語を学ぶにはいいなと思いました。

友達の家に遊びに行ったときは、テレビを見たり、一緒に勉強したり(言語交換)、ボードゲームをしたりしました。


初めの週の休みに行ったのは「台北市立動物園」。この日、実は金曜日なのですが中秋節で学校はお休みでした。中秋節とは私も台湾にきて初めて知ったのですが日本でいうと「十五夜」みたいなものです。日本ではあまり盛大にはしませんが、台湾では三大節句の一つで月を祭る行事です。月見をしながらBBQをするのが習慣になっており、普段離れている家族もこの日には帰省をし、一家団欒食卓を囲んで、故郷の食事を楽しみ、お互いの近況を報告しあうなど、家族にとっての貴重な時間です。食後は、月を見上げながら『月餅』や、果物を楽しむというのが昔ながらの過ごし方です。
話は戻りますが、駅から動物園は少し距離があったので、ロープウェイに乗りました。キャビンは全部で130個、そのうち34個が床全体透明になっているクリスタルキャビンが。せっかくなので足元が透けているキャビンに乗車しました。思っていたより距離もありスピードがありました。途中で、台北101も見えたので写真を撮りました。


ちなみに前日の夜に行った台北101から撮った写真がこちらです。

動物園に到着して、最初に爬虫類を見に行ったのですが日本の動物園より、蛇の種類が豊富でした☆彡そして、日本ではなかなか見ることのできない、コアラやパンダ、そのほかの動物も見ることができ、あっという間に夕方になってしまいました。
そろそろ帰る頃になったとき、友達が先ほどご紹介した月餅と文旦をくれたので、これから学校に戻って台湾の中秋節を楽しもうと思っていた時、友達の家族から夜ご飯のお誘いをされたので、ありがたく行ってきました( ´∀` )

こちらが文旦(左)と月餅(右)です。
日本でいう「ゆず」です。
(ちなみにこの文旦は少し茶色のしわができた頃が酸味が抜けおいしいといわれたので1週間くらい放置していましたが、包丁でないと剥けないので、後日結局友達の家に行って剥いてもらいました。)
日本でいう「ゆず」です。
(ちなみにこの文旦は少し茶色のしわができた頃が酸味が抜けおいしいといわれたので1週間くらい放置していましたが、包丁でないと剥けないので、後日結局友達の家に行って剥いてもらいました。)
友達の家族に合流すると思いきや思っていた以上の人の多さにびっくりしていると親戚の集まりらしいです。ビュッフェスタイルになっており、取り放題だったのでとりあえずわからないながらもオススメされたものを食べていきました。これも前回の観光では食べていないものが多かったです。


前回は滞在期間も短かったこともあり、台湾で有名なものをメインに食べていましたが今回は日本にはない台湾の人が食べているものの名前を知りながら食べることができました。

帰りは少し寄り道をして、夜景を見に行きました。店の前でもBBQをする人たちがたくさんいて、この日はBBQだらけでした。このBBQですが、この日はしなかったのですが次の日にしようということになり、体験させてくださいました。日本では肉がメインというイメージですが、台湾は肉より海の生物が1番多かった気がします。


翌日、台湾のBBQを体験させてくれるということで人を集め、大勢でBBQをしました。ここでもいろんな方たちがこの食べ物は中国語でこういうんだよと丁寧に教えてくれました。一人で勉強するより実際に教えてもらうほうが頭に入りやすかったです。(隣の集団は脂が多すぎて燃えてました。)
そして、最終日の休みですがお昼を一緒に食べようということで、日本のいわゆるしゃぶ葉…?のような場所に連れて行ってもらいました。

昼食後、ゲームセンターでボールが取れて商品と交換できたり、本を購入できたりと充実した3日間でした。
そのほかの日には、映画を観に行ったりしました。
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この映画は日本語で言うと「天気の子」です。私自身映画はあまり観に行くほうではないのですがこの映画は歌も描写も好きなので実は、日本で留学する前に2回ほど観に行っていました。台湾でもあと数日で上映されるというポスターを見たのでオススメだよと伝えると一緒に観に行くことになりました。台湾で上映される日本映画は、音声は日本語で字幕が中国語です。この映画は他にも行きたいと言っている人もいて、何回観ても飽きないので、機会があったらもう一度行くのもいいなと思いました。
●台湾で買い物をするともらえるレシート

毎回コンビニなどで買い物をするとレシートを貰えるのですがQRコードがついています。このQRコードは何かといえば、「宝くじの当選番号」になっています。最高で1,000万元(約36,000万円)、最低でも200元に化ける可能性があります。このように台湾ではたった数十元、数百元の買い物が一攫千金となる可能性もあるのでレシート1枚1枚に夢が詰まっています。これは日本にない制度なので、もしあったら道端などゴミ箱以外に捨てる人も減るのではないかと思いました。
また、台湾のコンビニにあるレシート入れは「ゴミ箱」ではなく「募金箱」です。つまり「当たる可能性を寄付する」もので、お金だとハードルが高いという人には気軽に簡単にできます。集まっているレシートを見て台湾の人はチャリティ意識意識が高い人が多いなと感じました。だからこそ、東日本大震災の時に、台湾からあれだけの支援が集まったんだなと実感しました。ここも前回では気づかなかった点ですね。
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こちらの写真は、ズクロミゾゴイ(黒冠麻鷲鷺)。(左が幼鳥、右が成鳥)
この鳥は日本では沖縄あたりにしかいない絶滅危惧種らしいですが学校内でよく散歩している姿を見かけます。かなりの至近距離でも全く逃げません。岡山理科大学のアナグマ的な存在に似ているなと思いました。
また、日本人は労働時間が長いということでいろいろとブラックだとか過労死など海外で言われているようですがデータによると台湾の労働時間は日本より長いそうです。なんと、台湾の年間平均労働時間は世界4位らしいです。クラスメートの家族も朝早く(9時ごろ)に出勤して夜の21時から22時に帰宅とする家庭が多く、また、土日出勤している人も普通にいるということで驚きました。週休2日になってからまだそんなに経っていないみたいです。職種によるとは思いますが店長さんだったり、本屋さんだとどうしても労働時間が長くなるそうです。そして、台湾は日本に比べて祝日が少ないということを話したら日本が多すぎるらしいです。
さて、問題の授業ですが玉川大学の学生と交流をしたり、授業は中国語でよくわからないながらも楽しく受けています。



最初台湾に留学する前、言語は中国語で中国と違うとしたら簡体字か繁体字の違いくらいだろうと思っていました。しかし、実際は文字だけではなくキーボードも違いました。ピンインで覚えていたのですが台湾の人はピンインではなくボポモフォでした。それに加え、台南のほうに行くと方言があり、全然違ってくると聞き混乱しました。しかし、日本のように音読みや訓読みがあって使い分けはないので覚えてしまえば楽です。
また、残念ながら私が専攻している内容似ている科目はありませんでしたが、楽しみにしている授業に珈琲の授業があります。この授業は在学している大学にはない授業なので興味を持ち受けてみようと思ったのがきっかけですがおかげさまで、あまり好きではなかった珈琲も飲みに行きたいなと思うくらい好きになりました。


学校の図書館に行ってみると、たくさんのDVDがあり、中には日本映画もありました。また、日本の小説も思っていた以上にあったのでこれから図書館に行ったりしながら中国語を学んでいきたいと思います。
学校で中国語の授業が始まるのは10月からで、楽しみにしていた最初の日は台風の影響で学校が休校になってしまいました。日本の学校では、当日の昼までに天候の回復がなければ休校になりますが、それまでに回復すれば途中登校になります。しかし、台湾の場合は前日に翌日は休みと発表されます。
口頭で明日学校休みだよーといわれたときは全然雨も降っておらず、曇りだったので冗談を言っているのかと思っていましたが、後からラインを見るといろんなグループラインから休校ラインがどばーっときていて、すごいなーと思いました。ちなみに翌日にきた台風ですが思っていたより強烈ではなくおそらく日本だと通常授業になると思います。

もう一つ私の勉強方法として、言語交流があります。9月から留学したのですが、周りは日本語を話せる友達が多く、10月から中国語の授業が始まるということもあり、私はなかなか中国語で話す機会がありませんでした。
なので、台北で集まっている人たちの中に参加し、言語交流をさせてもらうことにしました。日本語を話したい人も同じように留学している人もいたので、みんな中国語話していて全然わからないということはなく、中国語と日本語を使えるいいきっかけになったと思っています。


長くなりましたが今回の留学をきっかけにこれからどんどん中国語を学び習得していきつつ日本とは違う文化をもっと見つけていけたらなと思います。
