留学体験レポート9(第2報)

留学体験レポート9(第2報)

フィリピン
セブ島

平岡 和(ひらおか なごみ)

生物地球学部 生物地球学科 3年
留学先 サウスピーク 
留学期間 2019年8月〜2019年9月

英語を勉強しNPO法人セブンスピリットを見学する

  • フィリピンの会社や商業施設

 フィリピンの喫茶店や飲食店にも入り、そこで働く人の多さに気づきました。語学学校の隣の喫茶店は夕方に行くと客は私のみなのに対して、店員は6~7人働いていました。飲み物を一つ作る工程を「タピオカを入れる係」「ミルクを入れる係」「お釣りを渡す係」のように分業で行っているように見えました。春に訪れたボロボロ師の所でも同様に行っていたことを思い出しました。日本なら一人で全て担いそうですが、フィリピンの国民の平均年齢が22歳と若者の人口が多いことも関わっているかもしれません。

 ITパーク内は近代的な建物が立ち並び、路上のゴミも少なくセブの都市部の雰囲気を感じました。高層ビルの共同オフィスから外を見下ろすと、天気が良ければマクタン島まで一望できます。フィリピンの街並みの特徴は高層ビル街とスラムが混在しているところだと事前に聴いていた通りの都市構造が確認できました。

 ITパークのオフィス内ではビジターは警備員にIDを提出し、名簿に名前や目的をサインする必要があります。日本でここまでセキュリティーが厳しいオフィスは少ないように思いますが、フィリピンでは一般的です。フィリピンはショッピングモールや近所のパン屋でも警備員に鞄の中身を確認してもらわなければ中に入れません。面倒ではありますが、安全面を考えると日本の会社や商業施設もこのくらい警備を厳しくした方が良いと思います。
 

  • サンカルロス大学博物館見学
​  8月31日(土)午前8時半頃サンカルロス大学の博物館へ到着しました。ビジターパスを取得することから始まったため、館内に入るまでに時間がかかりました。2週間の語学学校での訓練を経て以前より聞き取れるようになった気持ちでいましたが、教師や他の生徒は聞き取りやすいように意識してゆっくりはっきりと話していただけだとわかりました。

 入館料は学生料金20ペソで入館時にポストカードを2枚もらえます。フィリピンに生息する生き物の標本や民俗資料、キリスト教関連の展示がありました。このときは江戸切子の特別展があり、入口付近にも日本の兜や鎧、傘などが飾られていたことから、セブにも日本に関心のある人がいるのだろうと思いました。




 
  • 語学学校での生活
 9月2日に校舎の責任者と学習相談があり、帰国後の勉強の進め方や、リスニングの克服の方法を教わりました。3週間目頃から授業で分からない部分を英語で質問することができるようになったことでより授業が面白くなりました。
 
 昼食以外の時間は生徒同士日本語で話すことも増えました。生徒の年齢も幅広く留学の目的も様々なので、他人の身の上話を聴くのも楽しいです。

 
  • NPO法人ハロハロ、国際協力お話会
 9月8日(日)にNPO法人ハロハロの国際交流お話会に参加しました。



 ハロハロの活動について説明を受けた後、セブの社会問題と解決策を話し合いました。他の参加者から、「交通渋滞の緩和のためにセブの中心地にも地下鉄を作れば良いのでは」という意見がありました。フィリピンではジプニーやトライシクルが庶民の乗り物として普及していますが、交通渋滞の原因になっているとガイドブックで読んだことがあります。首都マニラでは今年2月から初の地下鉄工事が始まり、2025年に全線開通が予定されているそうです。この工事には日本も資金・技術面の支援をしています。地下鉄が開通すれば移動も快適になり、市民の生活が向上するだけでなく観光地としてもより発展すると思います。
 
  • 卒業式
 語学学校の卒業式では卒業生の英語での2分間のスピーチがあります。人によっては、スピーチの途中で特技を披露することもあるので、私はウォーキングを披露しましたが、1ヶ月以上ウォーキングの訓練をしていなかったため、まっすぐ歩けませんでした。体力の衰えを感じました。卒業同期生はイミテーション尺八や歌を披露していました。



 
  • 卒業後
 留学最後の晩にバロットを食べました。バロットとはフィリピンの珍味で、羽化直前の卵を加熱したゆで卵です。そのため卵の中から鳥の形をしたものが出てきます。この部分は嘴の部分は硬いですが、周りは柔らかく魚の肝のような味がします。




 復路の飛行機で窓際に座っていたフィリピン人と英語で会話しました。上空から見る夕日が綺麗だったので写真を撮ってもらいました。留学前ならこのような会話はできなかったと思うので、最後に英語に関しての良い思い出ができて良かったです。