留学体験レポート4(第7報)

留学体験レポート4(第7報)

カナダ
カルガリー

小池 勇気(こいけ ゆうき)

工学部 建築学科3年
留学先 Global Village Calgary
留学期間 2018年11月~2019年3月

第7報

カナダに着いて16週間がたちました

 

  • 落水荘
 ついに自分が生で見てみたいと思っていた落水荘を見ることができました。今までのレポートで報告してきた建築は徒歩や交通機関を使えば行くことができたのですが、この落水荘は、ツアーも交通機関も出ていないので自力で行くしかありませんでした。ピッツバーグ空港でレンタカーを借りて、1時間半くらいかけて行ってきました。現地に着けばツアーがあって、自分は内部の撮影もできるツアーを選びました。建築家の参加者が多いのかと思っていましたが、老夫婦や親子などが多かったです。確かに考えてみれば、建築を勉強していない人でも興奮できるような建築だと思います。




 

 
 落水荘はアメリカの建築家であるフランクロイドライトによって設計されたカフマンという方の別荘です。カフマンが「滝絵を眺めることができる家がほしい」と依頼したところ、ライトは滝の上に建物を設計してしまったそうです。斬新すぎて考えが追いつきません。まずエントランス前の梁です。自然の岩に梁がかけられていました。何本もの梁がたくさんかけられていて、それさえもデザインかのようになっていました。中に入って最初に思ったことは天井が低いと言うことです。廊下は手を伸ばさなくても届く距離に天井がありました。その理由は、座ったときに落ち着ける空間を想定している。とネットには書かれてあったのですが、ツアーガイドの方は依頼者のカフマン家族の身長が170センチ前後だったことから、その身長の人が生活できるように合わせたと言われていました。確かにその理由の裏付けとして、ゲストハウスの天井は高かったです。リビングは、窓を閉めれば滝の音が気持ちよく聞こえ、窓を開ければ滝の激しい音を聞くことができました。また、テラスに出れば滝を眺めることができました。リビングから滝に降りることができる階段ももうけてありました。2階に上がるとカフマンの家族の寝室がありました。驚いたのはそれぞれの部屋にバスルームがあったことです。それぞれの部屋にその人専用のトイレと風呂が付いているのはとてもうらやましいです。さらにそれぞれの部屋にテラスがついていました。息子の部屋の勉強机の設計もライトがしており、まず、机に扇形の穴が開いており、これ何かなと最初思ったのですが、机の横にある窓が開くような仕掛けになっていました。窓を開ければ滝の音や澄んだ山の空気を吸いながら学習をすることができます。そして部屋の角に窓があり、なんとこの窓を開くと窓の角が角ではなくなる仕組みになっていて驚きました。

 

 

 リビングはカフマン家族が遊んでいたといわれている岩がそのまま使われていました。暖炉の前にある一つ形が違う岩がそれです。ライトは浮世絵が好きだったらしく、各部屋に浮世絵が飾られていました。そのせいか、家具や、建物のデティールには日本建築に影響されたかのような部分が見れました。落水荘の見学ツアーが終わり、外装を見ていたら、岩が柱のような役割をしている部分を見つけ、とてもびっくりしました。実は落水荘の一部は岩で支えられています。この岩は中からも見ることができました。そして最後によく見る落水荘の写真スポットから写真を撮って終わりました。老夫婦に写真を撮ってもらうように頼んだのですが、おじいさんが写真を撮ってくれている横でおばあさんがヒューヒューと言ってテンションを微妙に上げさせてくれたので何とも言えない表情の写真ができました。それがこのレポートの1枚目の写真です。



 
  • ケンタックノブ
 次にケンタックノブという建築です。落水荘までの行き方を調べていた時にこれもライトの作品だということを知って、急遽行くことを決めました。というのもケンタックノブは落水槽から車で30分程度行ったところにあったからです。予約なしで行ったのですが「ケンタックノブを見たいのですが、予約はしていません」というと、受付のおばさんはにこっとして「大丈夫だよ!学生?」と聞いて、日本の学生書しか持っていなかったのにもかかわらず、学生料金で中に入ることができました。写真を撮れるツアーが前日までの予約で、さらに朝だけだそうだったので内観の写真はありませんが、ケンタックノブのコンセプトである6角形の形がどこにも取り入れられていて、とにかくすごいの一言でした。まずエントランスにはライトのサインの彫刻がありました。ガイドの方が「落水荘ではみれなかっったでしょ?」と自慢げに言っていました。リビング、キッチン、寝室、全ての部屋が本当に6角形です。リビングにある暖炉でさえも6角形でしたが、ツアーガイドの方が「これはあまりよく機能を果たさなかったらしいわ」と笑いながら言っていました。こまかなデティールにも6角形が用いられており、天窓にも6角形が用いられていました。ベランダにある天窓は吹き抜けになっていて、なぜかを聞いたところ、冬に雪が降った時に吹き抜けになっていないと雪が積もって光を取り入れることができなく成ってしまうからだそうです。確かに自分がケンタックノブを訪れたときもすこし雪が積もっていました。
さらにツアーが終わって周りを散策しているととても景色がいい場所に出て、こんないい景色を自分だけの物にできる気分を自分も味わってみたいと思いました。