概要
本専攻は以下に記載の5系列で構成されています。その研究内容は「もの作り」から「応用展開」まで多岐に渡ります。例えば、最近注目を集めている生理活性物質、ナノ粒子、ニューセラミックスなど様々な機能性物質を合成しています。また、化粧品素材を含む生体関連物質が細胞に与える影響や界面活性剤がタンパク質の構造変化に及ぼす影響についても研究します。さらに、バイオ関連技術を用いた「もの作り」や「分析」への応用、化学工業や工業生産に直結する新しい創造法や粉体の特徴を利用した分離技術開発にも取り組みます。
こうした修士課程の研究を通じて化学工業やバイオ関連分野から必要とされる人材、特に研究者・技術者を育てます。将来、研究やもの作りの現場で即戦力として活躍できるよう、実験を中心に研究開発の手法を体得しますが、学会発表や学会誌への投稿も精力的に行います。修土課程修了後に博士課程へ進学すれば、さらに高度な知識や技術を身に付けることも可能です。
専任担当者および研究内容
系列 | 氏名 | 研究内容 |
無機材料化学 | 草野 圭弘(教 授) | 機能性無機材料の開発 |
有機合成化学 |
折田 明浩(教 授) | グリーンケミストリーを指向した有機合成の研究 |
奥田 靖浩(助 教) | 環境低負荷型触媒を活用した反応開発・機能性分子の合成 | |
応用物理化学 |
森山 佳子(教 授) | 界面活性剤によるタンパク質の構造変化の研究 |
竹崎 誠(教 授) | 溶液の動的過程とミクロ不均一系での光化学の研究 | |
生物工学 |
滝澤 昇(教 授) | 微生物機能を利用する食品・物質生産と環境汚染修復技術の開発 |
安藤 秀哉(教 授) | 培養皮膚細胞を用いた老化予防化粧品の基礎研究 | |
田所 竜介(准教授) | 動物・組織・培養細胞を用いた化粧品および医療の基礎研究 | |
化学工学 |
平野 博之(教 授) | 移動現象問題に関する実験および数値解析的研究 |
押谷 潤(教 授) | 粉体の基礎と応用に関する研究 | |
永谷 尚紀(准教授) | バイオセンシングデバイスの開発と応用 |
修了生の最近の主な研究テーマ
〇刺激応答型テトラ(シリルエチニル)ピレンの合成とその発光挙動 |
〇飼育水の劣化による魚類への影響調査 |
〇備前焼表面に現れる金色の呈色機構 |
〇Marangoni効果による液-液界面における界面撹乱現象-界面撹乱形態の分類- |
〇液-液系におけるMarangoni効果による人工的な界面撹乱現象 - cyclohexane (acetic acid) → water系の場合 |
〇ヒト由来の色素細胞と角化細胞を用いたしみ予防有効成分の新規評価法確立 |
〇魚類長期飼育における着色物質の影響 |
〇フッ素置換フェニレンエチニレンの合成とその発光特性 |
〇金ナノ粒子の酸化還元反応を用いた増幅遺伝子の高感度検出およびAChEの酵素活性阻害反応を用いた農業用殺虫剤の検出 |
〇ホスホリルプロピンを原料に用いたアリールエンイン誘導体の合成と光学的特性 |