応用数学科

応用数学科

理学部

充実した環境の中で、数学の基礎と応用を究める。教員採用実績も高水準。

応用数学科3つのポイント

基礎と応用の両面から、
ハイレベルな数学を習得
過去3年間の教員採用試験の現役合格
者数は23名(のべ26名)と高い合格実績
コンピュータ環境が充実、
情報系科目も数多く開講

純粋数学、応用数学、情報数学それぞれの領域でハイレベルな数学をわかりやすく教えています。代数学、幾何学、解析学といった基礎から、確率論・統計学、計算機数学といった応用まで幅広く網羅。専用図書室には関連書籍が揃い、自主的な学びもバックアップします。学科専用の計算機室では情報系の科目を数多く開講、数学と情報の教員免許状を両方取得することも可能です。学科独自の教職科目を用意し、数学教育の専門家による対策も実施。採用試験の高い合格率に結びついています。数学的思考力と情報技術を兼ね備えた人材は、企業からも期待されています。

4年間の学びの流れ

数学と情報の基礎力を養成する

高校で数学Ⅲを学習していないことを前提にスタートします。学習済みでも、高校とは一味違う数学の魅力に触れながら、大学数学へとスムーズに移行できるよう配慮。また多くの授業は2クラスに分かれた少人数教育を徹底しています。

実際に問題を解き、授業の内容を身につける

数学の基礎固めを行います。微分積分学、線型代数学といった主要科目については、講義と合わせて演習も実施されます。演習で実際に問題を解いていけば、講義で学んだ内容を自分のものにし、しっかりと身につけることができます。

現代数学の5分野を本格的に学ぶ

これまでに得た基礎知識を基に、現代数学の5分野、代数学、幾何学、解析学、確率論・統計学、計算機数学について本格的に学びます。専門科目は選択制ですから、自ら興味のある分野を選んで探究することが可能です。

卒業研究で数学や数理情報を深く研究

卒業研究は、少人数のセミナー形式による学びが中心となります。希望する教員の研究室に所属し、卒業研究のテーマを決定。そこから教員の指導のもと、3年次までに学んだことを基礎にして、数学や情報に関してより深く研究します。

学ぶ領域・分野

純粋数学

代数学、幾何学、解析学がこの範囲にあたる。高校数学の延長線上に位置し、高校で学んだ考え方をより論理的に深く追究。高校の数学はどちらかというと計算が中心だが、大学ではその背景にある考え方を理解し研究する。抽象的な概念を操ることで、より広い領域に適用できる普遍的な数学的思考法を身につけることができる。

応用数学

理学系統、工学系統だけではなく、経済学などの学問にもつながる数学の問題を研究。これらの分野でよく用いられる研究テーマとしては、確率や統計、数値解析などがある。またさまざまな予想を立てて研究を行うにはコンピュータも必要となるため、プログラミングなどのコンピュータ関連についてのスキルを身につける。

情報数学

ソフトウェア開発、Webシステム開発、データベース構築などに必要となる、コンピュータ科学のための数学を研究。主なテーマとしてはコンピュータ言語やアルゴリズムがあり、コンピュータ実習を通してこれらの内容を習得する。またコンピュータを用いた数値計算やシミュレーション、計算理論、グラフ理論などについても学ぶ。

カリキュラム

選択科目 必修科目

  1年次 2年次 3年次 4年次
基礎科目 微分積分学と演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
線型代数学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
情報リテラシー

表現とメディアの数理
情報と職業
情報化社会と倫理
微分積分学と演習Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ
線型代数学と演習Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ
  卒業研究Ⅰ・Ⅱ
特別講義Ⅰ・Ⅱ
専門科目   計算機とアルゴリズムⅠ・Ⅱ
演算の数理Ⅰ・Ⅱ
形の数理Ⅰ・Ⅱ
偶然の数理Ⅰ・Ⅱ
現象の数理Ⅰ・Ⅱ
集合と位相
代数学と演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
幾何学と演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
解析学と演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
教職への数学Ⅰ・Ⅱ
情報数学Ⅰ・Ⅱ
データの数理Ⅰ・Ⅱ
シミュレーションの数理
現代数学入門
システムの数理Ⅰ・Ⅱ
専門関連科目 物理学基礎論Ⅰ
化学基礎論Ⅰ・Ⅱ
生物学基礎論Ⅰ・Ⅱ
地学基礎論Ⅰ・Ⅱ
物理学基礎論Ⅱ  
導入科目 数学基礎と演習Ⅰ・Ⅱ    
教員養成プロジェクト関連科目   教職基礎演習
教職基礎数学
数学教材開発指導
授業実践演習

在学生・卒業生からのMessage

在学生(4年生)

岡村 康平
熊本県立宇土高校出身

数学のおもしろさを深く実感し、人間的にも大きく成長。
この経験を生徒たちに伝えたい。

 数学の先生をめざして、教員養成の実績が高い応用数学科に入学しました。特に専門科目の学びを通して、数学に対する理解と応用の幅が広がったと思います。2年次の「計算機とアルゴリズム」では、パソコンを使って最大公約数や最小公倍数を瞬時に算出できるプログラムを作成できることに感銘を受けましたし、3年次の「解析学と演習」では、幾何学で接線や変曲点を求めていく際に使うn回微分という新しい微分の手法を知りました。
 
 4年次からは大江 貴司先生の応用解析学研究室に所属。卒業研究では、さまざまな多面体の対称性による分類に取り組んでいます。私は、正四面体や正二十面体など30種類の多面体について、ある軸を中心に何度回転させれば面の対称性が現れるかを調べています。見た目にはまったく違う形状でも共通性があることを発見するのがおもしろいですし、多面体は中学や高校の数学でも学ぶので教員になっても役立つものと思います。
 
 振り返ると、この4年間で自分の幅が大きく広がったと思います。下級生の学習をサポートするスチューデント・アシスタント (SA)を通して人に教える経験を積み重ねました。毎日、放課後に図書館で集まり、励まし合いながら自習した教員志望の仲間たちの存在は、勉強の支えになりましたし、大学時代の財産になりました。
 
 卒業後は、熊本県・中学校の数学教員になります。大学で学んだことをいかして数学の魅力を伝え、生徒の人間性にも良い影響を与えられる教員になりたいと思います。

2015年3月卒業

山崎 憲太
広島県立世羅高校出身
日生信用金庫勤務(岡山県)

金融システムの構築などに、数学の力を発揮したい。
定理の証明のプロセスを考究するのが大学の学び。

 金融業界と数学教員、両方の道を視野に入れて応用数学科を選択。高校までと違い、大学ではどのようにして定理の証明がなされるのかを深く追求するところに興味をもちました。

 卒業研究のテーマは、経済現象や株式収益率とも関係が深い微分方程式です。すでに知られた定理の証明のプロセスを理解・整理・改良することで、新たな定理を確立。研究室のメンバーに成果を解説することも必要で、指導教員からは「中学生にもわかるように説明を」と指摘され、その重要性と難しさを痛感しました。

 就職先は金融業です。合同企業説明会で「理系の力を発揮してほしい」と話を聞き、金融商品づくりや融資のリスク計算などに、数学の知識をいかせる環境を感じました。今後は、誰にでも扱えて会社の躍進にも貢献できるシステムを開発したいです。

※在学生についての掲載内容は2019年3月時点の情報です。