基礎理学科

基礎理学科

理学部

フィールドワークとラボワークの両輪で学び、バランスのとれた教育者・研究者をめざす。

Topics

2019.04.15学科レポート
田邉先生が着任されました
2019.04.11学科レポート
東野先生が着任されました
2019.04.08学科レポート
新入生一泊研修
2019.02.13学科レポート
藤木准教授がTV出演
2019.02.13学科レポート
学術講演会開催

基礎理学科3つのポイント

理科・数学に強い教員・
社会人を育成
体験重視型カリキュラム
数学・理科・情報の教員免許状が
同時に取得可能

エネルギー、環境汚染、地球温暖化など、切実な社会問題を解決するために、専門分野の枠組みを越え、多様な知識、考え方、手法を柔軟に応用する必要性が高まつています。本学科では数学、情報、物理学、化学、生物学、地学、現代教育学の各分野を学ぶとともに、これらの境界領域を研究できる人材や、実践的指導力を備えた教員を育成します。理科系科目を幅広く学ぶ「総合理学コース」、小中高の教員免許状取得をめざす「理数系教員コース」の2コース制を導入し、いずれもフィールドワークとラポワークの両輪で学生の能力を高め、また中学校での模擬授業といった実践科目も豊富に取り入れています。

4年間の学びの流れ

自然科学の基礎および専門科目を学ぶ

数学、情報、物理学、化学、生物学、地学、現代教育学の幅広い分野の基礎を学びます。1年次の基礎科目は、高校の数学·理科との接続に十分配慮した授業内容になっています。また大学での学びへとスムーズに移行できるよう入門科目を用意しています。2年次では講義、実験、実習を通して自然科学各分野の専門科目を学び春学期末には自分の関心に応じたコースを決めます。

コースの方向性に沿った専門分野を学ぶ

2年次秋学期から「総合理学コース」「理数系教員コース」に分かれます。演習、実験、野外実習などに取り組む時間が増え、授業で学んだことを体験から習得することができます。3年次には数学、情報、エネルギー環境、生命環境、地球環境の各分野から専門分野を決定。秋学期から卒業研究に向けてのプレゼミがスタートします。専門分野の知識をより深めていけます。

研究室に所属し、卒業研究に取り組む

研究室内だけでなく、野外での実習や学外の共同利用研究施設での実験など、研究の環境が広がり、幅広い研究力を身につけることができます。

学ぶ領域・分野

数学

代数学、幾何学、解析学などの純粋数学や確率論・統計学、数理情報などの応用数学、さらには、数学教育、教材開発などに取り組む。

化学

化学の入門的な分析化学を通して、無機化学や物理化学の基礎的知識を習得。また生体機能を学びながら、新規な有機材料を創製する研究などに取り組む。

地学

岩石、鉱物、水など地球の表層を構成する物質とその循環を研究。実験、実習を通して観察、観測の技術も習得する。また、惑星・太陽・恒星の観測と宇宙の理解に取り組む。

情報

情報システム、プログラム言語、ネットワーク、セキュリティ、データベース、画像処理などを、自然科学の研究に活用する。

生物学

分子生物学、生態学、花粉分析学などの研究を通して、生物の自己保存や種の維持といった複雑な生命現象や過去の環境変化を解明する。

環境

酸性雨、河川・地下水の性質、水生生物などの調査を通して地球環境に対する知識を深め、観察、観測の技術を習得。

物理学

太陽電池、白色発光デバイスのエネルギー変換、圧力や温度による光学的性質の変化に注目し、半導体やガラスなどについて研究。

現代教育学

理科教育の内容や方法に関する考察から、人文・社会科学を含めた現代教育全般についての研究まで、多様な領域を網羅。

カリキュラム

選択科目 選択必修科目 必修科目

  1年次 2年次 3年次 4年次
基礎科目 情報 情報リテラシー
情報リテラシーⅡ
情報システム概論Ⅰ・Ⅱ
情報化社会と倫理
ネットワークとインターネット
電子計算機概論
  卒業研究Ⅰ・Ⅱ
教職実践演習〈中・高〉
(理数系教員コース)
自然科学持論Ⅰ・Ⅱ
(総合理学コース)
数学 基礎解析演習
微分積分学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
線形代数学Ⅰ・Ⅱ
線形代数学Ⅲ/数学要論Ⅰ・Ⅱ
計算機数学/プログラム探究
 
理科 基礎物理学Ⅰ・Ⅱ
物理学実験
基礎化学Ⅰ・Ⅱ
生命科学Ⅰ・Ⅱ
地球科学Ⅰ・Ⅱ
電気磁気学Ⅰ
分析化学/有機化学Ⅰ
地質学/化学実験
生物学実験Ⅰ・Ⅱ
地学実験/野外実践指導実習Ⅰ
 
教育 教育基礎論
学習・発達論
   
共通 基礎理ゼミ    
専門科目 情報   線形数理
ネットワークとセキュリティーⅠ
情報システムⅠ・Ⅱ
ネットワークとセキュリティーⅡ
情報と職業
計算機とアルゴリズムⅠ・Ⅱ
コンピューターとプレゼンテーション
数学   解析学Ⅰ・Ⅱ/解析学続論Ⅰ
数学要論Ⅲ/確率・統計Ⅰ・Ⅱ
代数学Ⅰ
解析学続論Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
代数学Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
幾何学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
エネルギー
環境
  力学/電気磁気学Ⅱ
物理学演習
量子力学/光量子科学
エネルギー環境科学
生命環境   動物生理学/遺伝学
有機化学Ⅱ/分子生物学
生物化学/物理化学
植物生理学
地球環境   宇宙科学Ⅰ/鉱物科学
環境地球化学/生態学
環境科学/水環境科学
宇宙科学Ⅱ/環境地質学
コース専門科目 理数系
教員コース
  教職基礎演習
教職のための数学Ⅰ
現代教育Ⅰ
数学教材開発指導
授業実践演習
教職のための数学Ⅱ・Ⅲ
理科教材開発指導
教職のための
物理・化学・生物・地学
現代教育Ⅱ/野外実践指導実習Ⅱ
総合理学
コース
  自己実現プログラムⅠ 自己実現プログラムⅡ
エネルギー環境科学実験
環境科学実験
地球科学実験/生物科学実験
自然科学探求ゼミナールⅠ・Ⅱ
数学探求ゼミナールⅠ・Ⅱ
現代教育探求ゼミナールⅠ・Ⅱ

在学生・卒業生からのMessage

在学生(4年生)

久保 直美
鹿児島県立川辺高校出身

理科が好きな思いを原動力に教員になる夢と、
研究活動、両方に挑戦しています。

 もともと理科が好きで、数学や理科の教員になりたくて基礎理学科への進学を決めました。授業では、2・3年次に履修した「野外実践指導実習Ⅰ・Ⅱ」が一番印象に残っています。前島での海生生物の調査や、蒜山での星の観察などに取り組みましたが、一緒に学んだ同級生やサポートしてもらった先輩とのつながりが深まり、その後の大学生活を送る上でも得るものが大きかったと思います。

 4年次からは山口 一裕先生の地球科学研究室に所属し、火山灰を使った新しい釉薬の開発に取り組んでいます。釉薬とは主に陶芸で使う薬品のことで、陶磁器の表面を美しくするために欠かせません。私は鹿児島県の桜島で採取した火山灰と、酸化マンガンや炭酸カルシウムなどの物質を調合して釉薬を作成。調合した釉薬を陶器に塗って、電気窯で焼いた後、顕微鏡で表面を観察したり、エックス線で結晶を分析したりして、より美しく仕上がる配合を探っています。ゆくゆくは火山灰から「油滴天目釉」といわれる美しい斑点模様を再現することが目標です。

 私の専門は地学ですが、基礎理学科には生物や化学の分野を専攻している仲間が多くいます。教員採用試験に向けて、お互い苦手分野を教え合い、切磋琢磨できたことが合格をつかんだ活力になったと思います。卒業後は、福岡市内の中学校または高校で理科を教えます。生徒たちに野外での採集活動や実験を多く体験してもらい、理科を好きになってもらいたいと考えています。

2017年3月卒業

寺口 静香
和歌山県立和歌山高校出身
羽曳野市立羽曳野中学校勤務(大阪府)

身近な感動が、理科に興味をもつ大切な糸口。
日常にある素朴な気づきを、授業の導入に。

 数学・理科・情報の教員免許状取得を目標に入学しました。月の観測や生物の採集といったフィールドワークの体験をきっかけに、理科の教員をめざすように。卒業研究のテーマは水生昆虫トウヨウモンカゲロウの羽化についてです。地域ごとに羽化の時期が違うことから、温度や風の強さなどとの関連を調べ、生きるための条件を確認。それを探りあてる楽しさとやりがいを味わいました。中学校理科の教員となった今、大切にしているのは授業の導入です。「台所にあるものは何?」といった身近な話題を入口に、「プラスチックの特徴や用途」などの理解につなげています。理科離れを防ぐには、グラフを見るよりも実感が近道。生徒の笑顔やがんばる姿を見て「教員になってよかった」と強く感じています。

※在学生についての掲載内容は2018年3月時点の情報です。