機械システム工学科

機械システム工学科

工学部

機械工学の最先端を学び航空や宇宙関連にも応用。JABEE 認定コースで世界に通用する技術者に。

機械システム工学科3つのポイント

機械システムのプロとして
末永く活躍できる人材を育成
航空機と宇宙関連技術が学べる
航空・宇宙コース
JABEE認定のコース修了で能力が世界に認証される

21世紀の産業社会では、十分な基礎力と応用力を身につけ、個々の製品の技術革新を常に意識し、末永く国際的に活躍できる機械システムエンジニアが求められています。そのためには機械工学の基礎となる学問の習得、製品やシステムを設計できる実践力、コンピュータの利用技術が必須です。1969 年に機械理学科としてスタートし、2019年に開設50年を迎える本学科では、こうした力を培った上で、創造力あふれ、人と自然に優しいエンジニアを育成します。また高等機械システム(MS)コースの教育内容は、JABEEにより世界基準による認定を受けており、コース修了者は「世界に通用する技術者」として公的な認証が与えられます。

4年間の学びの流れ

数学、物理、CADなど機械工学の基礎を学ぷ

機械工学の基礎となる数学の「微分と積分」「確率と統計」や、物理学の「物理学実験」「力学」などを学び、さらにコンピュータを活用した機械製図「CAD」の技術を身につけます。「機械工学セミナー」では機械工学の全体像を理解します。

専門知識の原点を理解する

機械(ME)、航空・宇宙(AS)、高等機械システム(MS)の各コースに用意された専門科目を学びます。また全コ一ス共通で4系列の専門領域「設計・生産システム」「エネルギーシステム」「材料システム」「計測・制御システム」の専門科目、実習がメインの「加工学実習」「機械工学実験」を学び、専門知識の原点を理解。さらに「創造PBL」や技術者の倫理について考える科目の履修で、社会に貢献できる技術者のスピリットを養い、卒業研究のテーマに向けた準備もしていきます。

4系列の専門分野から研究室を選択

各自の希望する研究室に配属され、1年間その専門分野に焦点を絞った卒業研究を行います。各自が自主的に研究計画を立て、工学上の課題を自分たちで解決することにより、エンジニアとしての能力を高めていきます。

学ぶ領域・分野

機械工学

自動車産業をはじめとした、ほとんどの製造業で必要とされる機械工学技術の基礎原理と応用を体系的に学ぶ。まず、この分野の4つの柱となる熱力学、機械力学、流体力学、材料力学を基礎として、生産工学や機械設計などの「ものづくり」に直結する技術や、開発に必要な技術計算能力、設計に必要な製図能力を身につける。さらに技術者に必要不可欠な科学技術倫理についても学び考え、社会に貢献できる有為な技術者の能力と心を養う。

航空・宇宙工学

機械工学の重要な応用分野のひとつである航空・宇宙分野における最先端技術の一端を学ぶ。機械工学の基礎技術を身につけたうえで、航空機やロケットまわりの高速空気力学、ジェットエンジンやロケットエンジンの動作原理、航空機の運動力学のほか、宇宙ロボットについても学ぶ。ここで学習する内容と技術は、直接的には航空・宇宙分野に関連するものであるが、総合的にはすべての製造業に通じる基本的な考え方を学ぶ。

カリキュラム

選択科目 選択必修科目 必修科目

  1年次 2年次 3年次 4年次
基礎科目 共通 微分と積分/線形代数
確率と統計/微分方程式
物理学Ⅰ・Ⅱ/物理学実験
力学Ⅰ・Ⅱ

数学基礎/力学基礎
フーリエ解析   卒業研究Ⅰ・Ⅱ
専門科目 共通 コンピュータ基礎/機械製図Ⅰ・Ⅱ
計測工学

機械工学セミナー/加工学Ⅰ
機械材料
情報リテラシー
加工学実習/材料力学Ⅰ・Ⅱ
マテリアルサイエンスⅠ・Ⅱ
熱力学Ⅰ・Ⅱ
流体力学Ⅰ・Ⅱ/機械力学Ⅰ・Ⅱ
自動制御Ⅰ/機械要素Ⅰ・Ⅱ
加工学Ⅱ
/数値計算
機械工学実験Ⅰ・Ⅱ
熱と流れ/機械設計学
精密加工学
自動制御Ⅱ
機械(ME)
コース
  メカトロニクス CAEⅠ/創造PBLⅠ
機械のデザイン
エネルギー工学
CAD/CAM
弾塑性力学の基礎
航空・宇宙
(AS)コース
  航行運動学 CAEⅡ/創造PBLⅡ
構造強度/推進エンジン
高速空気力学/ロボット工学
高等機械
システム(MS)
コース
  上記2つのコースの科目すべてから選択 機械のデザイン
CAEⅠ・Ⅱ
創造PBLⅠ・Ⅱ

その他、上記2つのコースの
科目から選択

在学生・卒業生からのMessage

在学生(4年生)

北川 陽菜
香川県立坂出高校出身

人に優しい医療機器を作ろうと生体吸収性のステントを開発。
材料の大切さを実感しました。

 ものづくりが好きで、小学生の頃に祖母の介護を経験した私は、医療や介護・福祉を支える高度な機器を開発しようと機械システム工学科に進学しました。3年次に学んだ紙飛行機の飛距離を競う「創造PBLⅠ・Ⅱ」では、機体設計を担当。飛行理論を自習するなど、自分の努力とみんなと協力することの大切さを学びました。

 入学当初は、介護ロボットなどの研究に取り組むことを想定していましたが、専門分野を学ぶうちに「人に優しい医療機器を作るには、その材料が決定的に重要」と考えるようになり、4年次から清水 一郎先生の材料強度研究室に入り、ステントについて研究しています。ステントとは、血管を内部から押し広げて血流を良くし、心筋梗塞や動脈硬化などの症状を改善する筒状の医療器具です。一般的なステントは金属製のため、生体に吸収されませんが、私は生体吸収性のステントを開発。成長期の子どもや高齢者にも優しい材料を使います。現在、ステント拡張時の血管の応力分布を算出して、血管断面を解析中。ステント自体の形状や力学的特性に関する研究は多いのですが、血管に関する研究は非常に少なく、血管を3層に分けて応力を研究した報告は世界的にも珍しいらしく、やりがいがあります。

 研究成果はOUSフォーラムや機械学会で発表。学部を卒業後は大学院に進学し、研究室独自の腐食試験機を用い、ステントが溶けていく過程を調べる予定です。将来は医療機器メーカーや福祉系企業に就職して、開発職に就きたいと希望しています。

2008年3月修士課程修了

佐藤 泰彦
岡山県立岡山一宮高校出身
株式会社滝澤鉄工所勤務(岡山県)

研究室では超微細粒金属の特性をナノレベルで検証。
ニーズを満たす工夫が強みの技術者でありたい。

 岡山理科大学の先生による出張講義を高校で体験したことが、志望のきっかけです。ロボットや金属材料に興味があったため、制御工学や金属工学、材料力学の授業は特におもしろく感じました。研究室では透過型電子顕微鏡を使い、超微細粒金属の特性をナノレベルで検証。金属を叩く、伸ばすなどして、製造状況や設置環境で金属がどう変わるのかを確認しました。卒業後は工作機械メーカーに勤務し、お客様のご要望に応じて製品をカスタマイズする業務を担当しています。お客様特有の付属品の取り付けや特殊な加工のご要望があれば、それに応じた特殊な部品を設計。できあがった製品を見たお客様から「こういうものが欲しかった!」と言われると、誇らしさとやりがいを感じます。今後も工夫を凝らして、お客様の期待に応え続けたいです。

※在学生についての掲載内容は2018年3月時点の情報です。