OB・OG Voice 5

OB・OG Voice 5

 
2018
理学部
臨床生命科学科卒業
武森 実咲さん

独立行政法人国立病院機構四国がんセンター勤務(愛媛県)

培った科学・医療両方の知識をいかすことで、
より高度な臨床検査技師になることが目標。

「科学」と「医療」を学べる理大で基礎を形づくる

※勤務中はマスクを着用しています

 親戚が乳ガンで命を落としたことにショックを受け、ガンから人を救いたい、病気で苦しんでいる人の助けになりたい。そんなとき、臨床検査技師が行う検査の結果が病気の診断に重要な役割を果たすことを知り、臨床検査技師を目指すようになりました。
 大学に進学する際には、医療の基礎となる科学的な思考を養いたいと理大の臨床生命科学科に進学。卒業後は、志望通り臨床検査技師として勤務し、血液や臓器の成分を分析して治療に役立てる検体検査を担当しています。

 
 最新・最良の医療を提供する現場に関わっているため、毎日が学ぶことの連続です。特に印象に残っているのは、当センターが高度な検査体制である証明となる国際規格を取得したときのことです。
 認証を受けるためには、たとえ新人であってもガンゲノム治療などの知識を身に着けておく必要があったのですが、そこで役立ったのが理大での学び。基礎分子遺伝学など、まさに、そうした最新医療に関する基礎知識を学んでいたおかげで、スムーズに理解することができました。日々の業務においても、理大で習得した生物無機化学・有機化学といった知識は、担当する生化学・免疫検査の分野では基礎となるもの。臨床検査技師としての土台を、理大でしっかりと形づくることができたと実感しています。


 
 

縁の下の力持ちとしてチーム医療の一員として努力を



            ※勤務中はマスクを着用しています

 臨床検査技師は患者さまと直接触れ合う機会が少なく、その活躍する姿を医師や看護師ほど一般の方々が眼にすることはありません。
 ただ、医療の現場では無くてはならない存在。「縁の下の力持ち」として、重要な使命を負って日々業務に力を注いでいます。検査のプロフェッショナルとして正確な検査結果を導き出すことで、多くの患者さまやご家族が安心して治療に専念できる医療を提供したい。そんな想いで頑張っています。

 
 実は、当病院機構には同窓生が多く勤務しており、相談事もしやすい環境にあります。臨床検査技師で理大の先輩に教えていただいたり、同じサークルの同期と情報交換したりなど交流も活発。安心して業務に取り組めています。
 そんな恵まれた環境のなか、「認定臨床化学・免疫化学精度保証管理技師」など高度な検査資格を取得し、さらに上を目指すことが目標。他の医療職とスムーズな連携を図れるよう自分から積極的にコミュニケーションをとって、チーム医療の一員としてさらに努力していきたいと思います。