生物地球科学専攻修了
山村 春香さん
公益財団法人
郡山市文化・学び振興公社
郡山市ふれあい科学館
スペースパーク(福島県)
星空に魅せられて、その道一筋。
天体観測の素晴らしさを伝え続けるのが目標です。
子供の頃からの夢を叶え、科学館の学芸員へ
小さい頃から、ずっと夜空ばかり見ていた。そんな風に親に言われるほど、星々や惑星に興味津々の子どもでした。小学生のときにプラネタリウムで天体ショーを見てからは、より一層、宇宙の神秘に魅せられるように。「絶対に、将来は科学館で働きたい」。大学に進学する頃には、その道一本に進路を絞って理大の生物地球学科に入りました。
大学、大学院を通じて力を注いだのは、望遠鏡で天体観測をする観望会の活動。大学でのオープンキャンパスや公民館など、学内外でのイベントスタッフのボランティア活動を熱心に行いました。そのときに、望遠鏡やプラネタリウムの操作を実際に行う機会が数多くありました。そうした経験を積み重ねることで、天体観測用の専用ソフトの操作法を学ぶなどして、学芸員として必要な実践力を身につけることができたと思います。
多くの方々に天体の魅力を広めるために
修了後は、念願だった科学館の学芸員へ。なかなかポストが空かない難関の科学館の学芸員になれたのも、理大で6年間、じっくりと夢を実現する力を磨くことができたお かげ。書店でのアルバイトやオーケストラのサークル活動なども含め、対人能力を鍛えられたことが今にいかされていると感じます。
現在、携わっている業務は、主にプラネタリウムを操作しての解説や館内に展示するパネルの制作です。3ヶ月に1回、内容を変えて展示し、掲載写真の選定から説明の文章までの制作業務を担当しています。難しい作業ではありますが、周りの方々にフォローしていただきながら頑張っています。
一番「やっててよかった!」と思うのは、来館したお客さまから直接声をかけられたとき。「楽しかった、また来たい」など、褒めてもらえるとモチベーションも上がります。熱望して夢がかなったわけですが、実際に入職すると想像以上に学芸員の関わる業務が幅広いことを実感しています。それだけ、いろいろなことができる可能性があると感じ、今から、あれもしたいこれもしたいと意欲が高まるばかり。
将来は、館内で投映する番組やポスターの制作を担当し、一から企画を任されるようになりたいと考えています。もっと多くの方々に、天体を観察する魅力を知ってもらいたい。その想いは今も変わりません。これからも、科学館の活動を通して、望遠鏡できらめく夜空を観測する楽しさを伝えていきたいと思います。