岡山理科大学 受験情報サイト

News & Topics

今治発!ペットと楽しむ新提案

2025.04.08更新学科レポート
[獣医学科][獣医保健看護学科]

来島海峡サービスエリアに岡山理科大学獣医学部が開発支援した商品コーナーが誕生

2025年4月3日、今治市役所で「今治発!ペットと楽しむ新提案」をテーマに、今治市長への報告会が行われました。本報告は、来島海峡サービスエリア(SA)で、岡山理科大学獣医学部の教員・学生が開発支援を行ったペット向け商品が販売されることを発表するものです。

当日は、徳永繁樹市長をはじめ、副市長の土居忠博氏、産業部長の長野幸治氏、産業政策局長の桧垣充宏氏など今治市関係者のほか、地元企業や大学関係者が出席しました。

企画内容を徳永市長らに説明する江藤教授(左から2人目)

 


人とペットが共に楽しめる“シェアごはん”の開発

報告会では、獣医学部の江藤真澄教授より、「D&シェアデリ」シリーズの商品開発経緯が紹介されました。この減塩フードは、愛媛海産株式会社およびえひめ産業振興財団との共同で開発されたもので、人とペットが一緒に食卓を囲める新しいライフスタイルを提案しています。

メニューは、「サラダフィッシュ瀬戸内サワラ」「伊予牛とサツマイモのハンバーグ」「松山どりとジャガイモのポトフ」など7種類。

試食会ではその美味しさと共に「災害時の備蓄食としても活用できる」「同行避難時にも最適」といったコメントが寄せられました 。

試食する(左から)徳永市長、阿部㈱今治あきない商社代表取締役、土居副市長

に猫用商品の展開についても質問があり、「今治山林火災の際、愛猫と同行避難されたご家族に試供したところ食いつきが良く、飼い主の評価も高かった」と報告され、今後の展開に期待が高まっています。

地域資源と大学知見の融合による新産業創出

この取り組みは、岡山理科大学が推進する「いきものQOLプロジェクト」の一環として行われており、地域企業と大学の連携によって、動物と人の生活の質(QOL)を向上させることを目的としています 。

プロジェクトでは他にも、以下のような取り組みが進められています:

・吸水性・速乾性に優れたペット用高機能性タオル「pet towel」の開発(西染工株式会社との共同研究)


・地域のジビエ肉を活用した低脂肪・低アレルギーのペットフード「GIBIEVERY」の開発(愛南町・鬼北町等との連携)



市長コメント:「市民とペットが真ん中」という新しい方向性

徳永市長からは「市民が真ん中、から“市民とペットが真ん中”という新しい発想にシフトする好例だ」とのコメントが寄せられ、「今後はこの取り組みを通じて今治に新たな産業を創出し、さらなる発展を共に進めてほしい」と期待が込められました。

今治に新たな産業創出の期待を表明する徳永市長(左)


 

岡山理科大学獣医学部は、今後も“地域の力をつなぐ架け橋”として、今治市と共に歩み続けてまいります。