獣医学科生化学講座の田中助教が竹谷講師、江藤教授、日本大学医学部の日野浩嗣助教と共に行った研究成果“Abemaciclilb and Vacuolin-1 Induce Vacuoli-like Autolysosome Formation – a New Tool to Study Autophagosome-lysosome Fusion”がBBRCに掲載されました。
オートファジーは不要な細胞内成分を取り込んだオートファゴソームと呼ばれる小胞が消化酵素を含むリソソームという小胞と融合し、オートリソソームを形成することで内容物を消化します。現・東京工業大学の大隈栄誉教授が出芽酵母を用いてオートファジー関連遺伝子群を同定して以来、オートファゴソーム形成に関する理解は急速に進みましたが、オートリソソーム形成に関する知見はそれほど多くありません。
本研究では、Abemaciclib、Vacuolin-1といった乳癌に効果的な薬剤が空胞状の巨大なオートリソソーム形成を誘導することを発見し、空胞形成を指標に、オートリソソーム形成が評価可能であることを示唆しました。本成果は、オートリソソーム形成を制御することが示唆されている認知症の原因タンパク質プログラニュリンの機能解明などに役立つことが期待されます。
獣医学科生化学講座の田中助教が竹谷講師、江藤教授、日本大学医学部の日野浩嗣助教と共に行った研究成果“Abemaciclilb and Vacuolin-1 Induce Vacuoli-like Autolysosome Formation – a New Tool to Study Autophagosome-lysosome Fusion”がBBRCに掲載されました。
オートファジーは不要な細胞内成分を取り込んだオートファゴソームと呼ばれる小胞が消化酵素を含むリソソームという小胞と融合し、オートリソソームを形成することで内容物を消化します。現・東京工業大学の大隈栄誉教授が出芽酵母を用いてオートファジー関連遺伝子群を同定して以来、オートファゴソーム形成に関する理解は急速に進みましたが、オートリソソーム形成に関する知見はそれほど多くありません。
本研究では、Abemaciclib、Vacuolin-1といった乳癌に効果的な薬剤が空胞状の巨大なオートリソソーム形成を誘導することを発見し、空胞形成を指標に、オートリソソーム形成が評価可能であることを示唆しました。本成果は、オートリソソーム形成を制御することが示唆されている認知症の原因タンパク質プログラニュリンの機能解明などに役立つことが期待されます。
本研究に関するリンク:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0006291X22007252