今のIT技術を、その先に
役立つシステムにいかす

力の常識を変えていく

スマートグリッドという言葉を聞いたことがありますか。電力会社が運営する発電所や電線などの送電網(グリッド)を、IT技術で賢く(スマート)進化させるという考え方です。これまで電力はユーザーに向けて一方的に送られてきましたが、スマートグリッドが実現できれば電力会社とユーザーの間での情報のやりとりが可能になります。電力が十分なエリアへの送電を抑えたり、家庭で発電した電気を受け取ったり、効率的にエネルギーが使えるようになります。この発想を岡山理科大学のキャンパスで試みる「スマートキャンパス」という研究に取り組んでいます。

総合情報学部 情報科学科
劉 渤江 先生

信デバイスの能力をいかす

「スマートキャンパス」の実現に向けてZigBeeというすでに確立した通信デバイスを選びました。特長のひとつは約65,000個のZigBeeをひとつのネットワークとして形成し、利用できる点です。キャンパスという広いエリアを考えると、これは重要なポイント。またBluetoothなどに比べて消費電力が低いため1年以上電池交換が不要というメリットがあります。ITというと、先端技術の追求と思う人がいます。でも、大切なのは今までの有効な技術を応用し、もっと人に役立つ仕組みを創り出すことだと考えています。

ャンパスでの試みは続く

岡山理科大学は24時間365日体制で稼働する研究部門をもつために、多くの電力を消費します。では、どうすればもっと節電できるのでしょうか。現在、キャンパス内において電力消費の実態(いつ、どこで、誰が、どのように電力を使用しているか)をリアルタイムで計測することを始めています。そうすることにより、たとえば人がいない教室では自動で消灯。離れた場所からエアコンを自動でコントロールすることが可能になります。研究は、まだ始まったばかりです。乗り越えなければいけない壁があるから、熱意がわき起こってくるのです。