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ミッションNO.013
先生に直撃インタビュー

総合情報学部 生物地球システム学科
(2012年4月から生物地球学部 生物地球学科)
 福田先生に直撃インタビュー
プロフィール
福田 尚也(ふくだ なおや)
総合情報学部 生物地球システム学科
生年月日 :1972年9月23日
出身地   :愛知県      
略  歴  :愛知県立西尾高校
        名古屋大学     
        科学技術振興機構
        計算科学技術研究
        員(千葉大学)
勤務年数  : 9年目       
趣  味   :海外ドラマ、映画
        (SF)、音楽(J-
        POP)、読書(漫画か
        ら幅広く)
特  技   :コンピューター?
幼い頃の夢:小学生の頃はなんと
        なく博士、中学は学
        校の先生、高校は学
        者
座右の銘  :一意専心
        中学時代にひかれた
        言葉。わき目もふら
        ず心を一つのことだ
        けに注ぐこと。
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日付
image|福田先生
Q|現在されている研究はなんですか?
星の誕生・星の集団の形成についてです。
星は大体、暗黒星雲という天体の中で生まれるのですが、
その暗黒星雲を中心に観測を行い、
シミュレーションをしたものと比較して研究を行っています。
暗黒星雲と呼ばれる天体はたくさんあるので、
どの暗黒星雲と比較してもいいのですが、
地上約600 km上空の軌道上を周回している、
有名なハッブル宇宙望遠鏡で観測した天体を主に研究の対象としています。
image|山田先生
Q|どんなところに“やりがい”を感じますか?
「誰も見てないものを見ている」ということです。
初めて調べるデータは、世界で誰も見たことがありません。
同じ観測は、同じ装置では基本させてもらえませんし、
天体の状態は日によっても変わりえます。
だから、基本的にはデータはいつもオンリーワンなんです。
それが天文学のおもしろさかもしれません。
ただ、なにが新しいかを理解する能力が必要です。
そのデータをみて「どういうところが新しいのか」というのは、
過去の研究をよく知っていないとわかりませんから。
Q|学生時代にされていた研究は何ですか?
大学院では、「星は暗黒星雲の中でどのようにして生まれるか」
という数値シミュレーションの研究をしていました。
星ができる直前の重力収縮のシミュレーションをしたのが
研究を始める一番のきっかけでした。
最近はシミュレーションではなく、
観測とデータ解析が主になっています。
きっかけは2つあって、1つはある電波観測の
結果を見たときに、あまりきれいな
結果じゃないなと感じたことがあって、
「理論家でも観測すると
もっといい結果が出せるんじゃないか?」
と思ったこと、もう1つはそのころやっていたシミュレーションとの
比較をしたいと思ったことです。
シミュレーションは観測と比較しないと
つまらないですし、観測を
しっかりしておかないと比較することもできませんからね。
image|山田先生
Q|宇宙に終わりはあるのですか?
宇宙の始まりは、有名な"ビッグバン"。
これは宇宙のはじめに起こったと考えられる
大爆発のことです。
終わりはその逆のまた一点に戻ってしまう"ビッグクランチ"と、
"ビッグクリップ"という星と星の間の距離が
ものすごく離れてしまう現象が起こる2つのパターンが考えられています。
今わかっている宇宙は、加速膨張といってどんどん広がっています。
広がりすぎると、星同士の光が届かなくなって暗くなってしまう…
これは、"暗黒な宇宙"と言われています。

Q|宇宙は膨張し続けている…その外側には何があるのですか?
外側があるかどうかもわからないです。
観測的に言うと、"調べようがない"んです。
ただ、それを考える存在がいることがまた不思議ですよね。
そう思うと、自分たち人間も不思議な存在です。
また、人間のことをそう思う人がいることもおもしろいですね。
Q|ウルトラマンってどこに帰るのですか?
M78星雲です(笑)
以前、学生に卒業研究でこの星雲について
研究をしてもらったことがあります。
もちろん、天体としてですが…(笑)
地球からは400光年くらいと近い天体です。

※光年とは光が1年間に進む距離のことで、
1光年=約9.46×1015メートル(約9.46ペタメートル、
約9兆キロメートル)です。ちなみに、
太陽と地球の距離は約1.5憶キロメートルで
8.3光分といわれています。
光分とは光が1分間に進む距離のことで、今、
地球に届いている太陽の光は、
8.3分前に太陽が放出した光なのです。
image|山田先生
Q|休日の過ごし方について
家族でのんびりすることが多いですね。
夜に外食に出たり。どこかに行くとなると、
科学館が多いですね。5歳と今度2歳になる子どもがいますが、
科学館に行くと上の子は喜びます。
他には水族館や動物園にも子どもたちを連れて行きます。

理大の印象
理大に勤め始めた頃、
25号館からエレベーターでの21号館までの移動手段がなく、
階段を利用して研究室まで行っていました。
今では、25号館からエレベーターを使用して
移動ができるようになったので、
以前よりも便利になったと思います。
ただ、昔の学生よりも今の学生は歩くことが
少なくなった分、体力が低下しているかもしれませんね(笑)

理大のお勧めの場所として、
近々そうなればいいなと思う場所があります。
現在、21号館4階に生物地球学部
四次元宇宙シアターを製作中です。
学科の学生だけでなく、在学生や一般の方に
宇宙の素晴らしさを観てもらうことができたら嬉しいです。
理大の学生については、いい意味でも悪い意味でも、
のんびりしていると思います(笑)
image|理大の印象
Q|岡山理科大学の学生にメッセージをお願いします。
先を見据えてその場所に足を運んで、
自ら道を切り開いていってほしいです。
私は天文をしている関係で、
科学館やプラネタリウム関連に就職したいという
学生と話すことがあります。
科学館や博物館などの特殊な世界というのは、
人とのつながりが重要だと思うので、
そういう学生にはボランティアを勧めています。
動物系も同じです。動物学科の学生には、
動物園や水族館にぜひ行ってほしいと思います。
あと、教員をめざしている人は塾のような
専門的なアルバイトをしてほしいです。
将来のことを考えて物事をやり遂げていってください。
image|受験を控えた高校生にメッセージをお願いします
Q|受験を控えた高校生にメッセージをお願いします。
高校の授業で理科嫌いになってしまう子はたくさんいます。
物理や化学が嫌いになってしまうとか。
ただ、大学で勉強する内容はずいぶん違います。
高校で嫌っていた分野でも、大学で勉強すると、
いろんな新しい発見があると思うので、
苦手意識のある人もいろんな分野の授業を取ってください。

私は物理を教えていますが、最近の高校では"受験のための物理"に
なっているのが寂しいですね。
そういう点でいうと"学問としての物理"を教えたいと思っています。
ちゃんと歴史を見てほしい。
"発見"というのは物事が積み重ねられることで起こっているので、
その過程を知ってほしいと思います。
image|理大の印象
編集後記
福田先生のことが“研究者として素敵!”と思えたインタビューでした。 研究室の中には、星をモチーフにしたカレンダーやパズル、 銀河系の模型など、先生の研究分野に関係のあるグッズがたくさんあり、 本当に自分の研究内容が好きで研究に取り組んでいることが分かりました。 ハワイでの天体観測の話を私たちに話していただいている際の 楽しそうな表情が印象に残っています(三宅)

天文学に興味をもっていたので、今回の取材に参加できて本当によかったです。 アメリカでの観測のエピソードはとても興味深ったです。 福田先生は、「科学館や博物館に就職を希望する学生にボランティアを 勧めている」とおっしゃっていましたが、 どのような仕事をすることでも重要だと思い、刺激を受けました(渋谷)

天体の観測だけでなく色々な目標を成し遂げるためには、 その過程が大事だと先生がお話されていたことが印象に残っています。 インタビューの質問一つひとつに丁寧にお答えいただきました。 天体のお話はとてもスケールが大きく、 私は終始「すごい!」と言ってしまうことばかりでした(山本)

21号館4Fの四次元宇宙シアターを見学して、 大学の中に宇宙旅行をした気分になれるような場所があることに驚きました。 貴重な経験ができた取材になりました(久川)

私は天体を勉強したことがありませんが、 宇宙の現象には興味があったので今回の取材を楽しみにしていました。 取材で、「誰も見ていないものを見ている」ことに “やりがい”を感じると話されていたのが印象的でした。 一分一秒の世界で変化をしている宇宙の現象が、 研究者を魅了しているのでしょうか。 また、天体の話を本当に楽しそうに話される先生を見ていて、 こんな風に夢中になって話せることを自分も見つけたいと思いました(能勢)

最後になりますが、 インタビューを快く引き受けて下さった福田先生に心より感謝申し上げます。

取材スタッフ
福田先生への直撃インタビュー
     能勢 季沙子(応用数学科4年)
     久川 春菜(基礎理学科3年)
     渋谷 聡子(臨床生命科学科1年)
     山本 由貴(社会情報学科3年)
     他


image|取材無事終了!記念写真
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