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教員の養成に係る教育の質の向上に係る取組に関すること

6.教員養成の教育の質向上に係る取組
A.教職・学芸員センター、資格取得支援課による支援

 本学には、中学校および高等学校の教員免許状をはじめ、博物館学芸員資格などの各種資格の取得を目指す学生を支援するため、教職・学芸員センターと教育開発支援課とが設置されています。
学期始めには、学年ごとに「教職課程の履修に関するオリエンテーション」を開催し、教職関連科目の履修や活動等について、徹底した指導・支援を行っています。
 また、「教職演習室」「教職資料室」を整備し、模擬授業の練習や教材作成、教科用図書や採用試験問題集等からの情報収集の場を提供しています。

B.教育実習を充実させる事前・事後指導

 教育実習の履修予定者全員に対し、必修科目として「教育実習事前・事後指導」を開設しています。教育実習の事前・事後に位置付け、事前指導→教育実習→事後指導の一貫した連続的な指導により、実践的指導力の基礎を確実に培えるようにしています。
 事前指導では、学習指導案や板書計画が作成でき、学校現場を想定した模擬授業ができることを目標に、「教育実習の現場実習」に向けた心のリハーサル(あるいはプレ現場実習)の意味を込めて行っています。また、実習生としての言動や服務の遵守などについての総点検も行っています。事後指導では、実習を通して向上や深化が図られた点や努力が必要な点など、多角的な視点から教育実習の省察を行い、成果と今後の課題等について意見交換を通して教育実習の総まとめを行っています。

C.介護等体験を充実させる事前指導

 中学校教員免許状取得に必要な介護等体験の実施前に、オリエンテーションの実施だけでなく、必修科目として「介護等体験の基礎と方法」を開設しています。この科目では、介護等体験の内容を幅広く理解し、いかなる実践活動においても効果的に活動することができる能力の基礎と態度を養うことを目的とし、全15回の授業のうち11回の授業には、外部講師として特別支援学校の教員や社会福祉施設の職員を招聘し、各学校・施設の特色や実態に即した内容の講義を展開しています。

D.特別講座の開催

 理科・数学の教員を志す学生を対象とした「理数教育研修講演会」を年1回開催しています。科学教育の最先端情報、教育政策の趣旨や方向性、教員に必要な資質や能力などについて、理科・数学教育の著名な専門家から学べる機会を提供しています。

E.教員採用試験の対策支援

 教員採用試験のうち教職教養や一般教養の対策として、時事通信社と連携した「教職DVD講座」を年3回実施しています。また、東京アカデミー岡山校と連携した「教員採用模擬試験」を実施し、本番に近い状態で専門教科、教職教養、一般教養、論作文の模擬試験が体験できるようにしています。これら以外にも、OB・OGの受験報告書の閲覧、教育委員会への直接照会など、様々な方策で教員採用試験合格に向けた支援を行っています。

F.加計教育ネットワークによる支援

 本学園は、昭和49(1974)年より加計教育振興会を設け、関連校(本学、吉備国際大学、倉敷芸術科学大学、九州保健福祉大学、千葉科学大学等)の卒業生のうち、教職に就いた者のネットワークを作っています。主な活動は、機関誌「加計教育」の発刊、研究助成制度、研究大会の開催です。全国に広がるネットワークを活用して、教職に関する情報交換の場、先輩と後輩がつながる場を作っています。

G.教育学部における支援

 教育学部では初等教育学科・中等教育学科の二つの学科を設置しています。今、学校の教員に求められているのは、児童生徒と学ぶ楽しさを分かち合い、彼らの人間としての成長を支え、未来を築く力を育むことのできる実践的な指導力です。教育学部では4年間の豊かな学びを通して、教育と教職の基礎理論、教科の内容と指導法を深く理解し、確かな使命感をもって社会に貢献できる教員を目指す学生を支援するため、以下に示すような取組を行っています。

(1)学びの到達目標の設定

 教育学部では四年間を通した各教科科目を、1年次「教育の基礎的理解と目的意識の明確化」、2年次「教育実践に対する深い理解と基礎的実践力の養成」、3年次「幅広い知識に基づく発展的実践力の養成」、4年次「学びの総括と社会人への準備」の到達目標のもとに、段階的に学びが深まるように効果的に配置したカリキュラムに基づいて指導を展開しています。また個々の学生が学習の成果を履修カルテに記録することにより、自己の課題を確認できるように指導しています。

(2)探究ゼミによる個に応じた指導の展開

 教育学部では1年次から3年次までの3年間を通して、1クラス25~30名で基礎ゼミに相当する「探究ゼミ」を開講しています。チューター教員が履修に関する個別指導や相談等に対してきめ細かい対応をし、初年次教育からキャリア支援までを一貫して指導するなかで、社会人基礎力や教職の基盤を確実にするとともに、学ぶことの意義を児童生徒に伝えられる人材へと成長する過程を支援しています。

(3)専門性と指導力を高めるための授業外での支援

 教育学部では個々の教員が開講している専門科目について、補習指導の時間を授業時間外に設定し、実践的な指導力の一層の向上と定着を目指しています。
初等教育学科の国語では、小学生の読書活動に関する実践的な指導力を養うことを目的に、「読み聞かせ」に関する学習会を実施し、算数では授業科目以外に算数の内容論を理論的に深く学べるように、個人指導を継続して実施しています。理科では実験に必要な技能や授業時間内では指導できない星座の観察の実地指導、音楽科ではピアノの演奏技能や歌唱力の向上のための個別指導への対応などを随時行っています。音楽室のML設備やピアノレッスン室は学生が自由に使えるようにし、技能の向上を図っています。
中等教育学科の国語教育コースでは、授業内での指導を踏まえて、さらに意欲のある学生のための学習会を継続して行っています。英語教育コースでは一人の教員が4~5人の少人数のグループでの英文法の基礎力の定着を図るための対面指導を行っています。個室のAVブース(10室)では、授業と関連したDVDやCDその他の音声教材を使って、リスニングやスピーキング力の向上を支援しています。

(4)教育実習を充実させるための「教育現場観察実習」の実施

 教育実習は初等教育学科では3年次秋学期に、中等教育学科では4年次春学期にそれぞれ実施しますが、それに先立ち、初等では1年次に中等では2年次に、教育現場である学校に学生が出向いて学校教育の特徴や教員の仕事の実際、児童生徒の学習や友達との関りの様子などを観察する「教育現場観察実習」を行っています。これにより教職へのいっそうの動機づけを目指しています。

(5)介護等体験を充実させるための指導

 小学校及び中学校の教諭の普通免許状取得に必要な介護等体験については、介護等体験事前講義や事前指導などを通して介護等体験の意義について理解を深めるとともに、特別支援学校及び社会福祉施設から講師を招き、特別講義を実施し、施設の概要や体験内容についての理解が深まるように支援しています。

(6)教員採用試験に向けての対策支援

 教員採用試験対策として、学部全体・初等・中等国語・中等英語のそれぞれに対応した年間計画案を作成し、着実に支援できる体制を整えています。学部全体としては3年次生のために年間を通じて10回の教員採用試験対策講座の開講を予定しています。また、各コース(小学校教育・中等国語教育・中等英語教育)では、それぞれ独自に3年次の秋学期に10回程度の模擬授業対策講座の開設を計画しています。
また、学生が自由に使用できる自主学習の場として資料室を整備し、教科用図書や教師用指導書、採用試験に関する各種の情報を提供しています。