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図書館活用で「地方創生レファレンス大賞」受賞

橋本さん

教育学部初等教育学科3年
橋本 力(はしもと・りき)さん


図書館のイメージが全く変わった

 「図書館に対するイメージが全く変わりました。こんな活用の仕方も出来るんですよね」。小学校教諭を目指す橋本さんは、自らの体験を基にしみじみと語ります。

 そもそも岡山県立図書館を訪れたのは、2017年3月、出身地の倉敷市児島地区が舞台となった映画「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」の企画展示が開催されていたからでした。「先生になった時に、子どもたちに郷土愛をどう教えたらいいのだろう」。こう考えて、何か参考になるものを、と足を運んだのでした。

 映画の企画展示は物語の資料が中心だったため、「もう少し詳しく児島のことを知りたい」と窓口で相談したのが、同図書館サービス第二課社会科学班の佐藤賢二さんでした。佐藤さんは児島の歴史や産業などの図書を紹介しましたが、いずれも大人向けで小学生にはちょっと難しい内容でした。「資料をまとめておきますから、また改めて来て下さい」と佐藤さん。後日、橋本さんが図書館を訪れて、手渡されたのは何冊もファイルされた80点以上の資料。
 これが10月30日、橋本さんと県立図書館が「地方創生レファレンス大賞」(同実行委主催)の審査員会特別賞を受賞した映像資料「児島~過去から現在そして未来へつなぐ~」(DVD、25分)のきっかけにつながりました。大賞は、図書館が提供したサービス(レファレンスサービス)が地域活性化に結びついた事例を表彰するのが目的です。




問い合わせをきっかけにDVD制作へ

 「児島」をきっかけにした橋本さんと図書館の交流は、その後も続きます。2017年9月に図書館で開いた「とことん活用講座-特別編-綿の糸紡ぎにチャレンジ」では、児島で盛んだった綿花栽培を体験するため、綿の殻を取って糸車で紡いだり、綿布に藍で着色したりするワークショップにスタッフとして参加。会場には親子連れ約50人が訪れて大好評でした。

 DVDには、この講座の場面も収録。児島がもともと干拓地で、古くから製塩業、繊維業などで栄え、現在では、ジーンズや学生服などを代表とする繊維・アパレル産業が盛んな土地柄などを紹介。過去から現代までの児島を理解するための優れた郷土学習資料に仕上がっています。BGMのピアノ演奏は橋本さんが担当しました。

 地方創生レファレンス大賞の最終審査と授賞式は横浜市で行われ、橋本さんと佐藤さんが出席。二人のプレゼンテーションには審査員からも賞賛の声が上がりました。

 「佐藤さんはじめ、さまざまな人の協力があってこそ。皆さんに感謝したいと思います」と橋本さん。一方の佐藤さんは「橋本さんの問い掛けをきっかけに、このDVDが出来ました。これからも図書館として、郷土の魅力を伝えるとともに発信していきたいと思います」と話しています。


子どもたちにも体験してほしい

 橋本さんは父親が元高校教諭、母親が元小学教諭、親戚にも教員が多く、自然に教育の道に進むようになりました。
 「今、興味があるのは岡山県の地質です。もともと岩石が好きで、岡山では建物などに花崗岩が多く使用されているので、どんな所に使われているのか調べてみたい」と大学図書館に通う毎日です。「先生になったら、図書館を活用して、子どもたちにも僕のように、いろいろな体験をしてもらいたい。それが郷土愛につながったら素晴らしいと思います」。子どもたちが楽しく学べる授業になりそうです。

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 「児島~過去から現在そして未来へつなぐ~」は岡山県立図書館・電子図書館システムの「デジタル岡山大百科」に掲載されています。

 
岡山理科大学図書館
http://www.lib.ous.ac.jp/