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トップ > 学 部 > 学部長からのメッセージ 教育学部長 山中 芳和


私たち人類は、今日まで絶え間なく教育の営みを持続することによって、子どもたちを育み文化を発展させてきました。2016年4月、岡山理科大学5番目の学部として開設された教育学部は、この教育の営みに学校教育を通して関わっていこうとする人材を養成します。

 学校の教員の仕事すなわち教職に欠かせないのは、教育への深い愛情と使命感であり、子どもの可能性や自律的な学びを育むための確かな指導力です。教育学部では初等教育学科・中等教育学科に共通する学びの基盤として、「探究する力」と「言葉の力」の2つのキーワードを設定し、ゼミやフィールドワークなどの体験的・探究的活動を通して自ら課題を見つけ、考え、理解し、発信する学びのサイクルを重視します。これによって常識や価値観が絶えず変化する現代社会に柔軟に対応していくことのできる教員を養成したいと考えています。

 学びの原点は、自らの「問い」を持つことにあります。本学の教育学部での学びにおいては、一人一人の学生の「教育への問い」を大切にします。そのためには、教育をする側の立場から教育を見つめ、そこにある問題を把握し、探究する過程を通して教育のあり方を模索していく必要があります。本学教育学部の初等教育学科・中等教育学科の教員は、そのような教育に対する問いが深められていく大学での学びをしっかりと支えていきます。

 初等教育学科では「探究する力」をキーワードに、「体験する」「気づく」「考える」「理解する」楽しさを子どもたちと分かち合い、学ぶ意欲を引き出すことのできる教員を養成します。教師になって子どもたちを教えている自分の姿をイメージしてみてください。教師である自分と子どもとの間にどのような関係が結ばれていますか。どのような交わりが見えてきますか。子どもたちは大人に支えられて成長します。学校の教師は子どもたちの学びと育ちを支える専門職です。初等教育学科では、体験を通じて理解する楽しさを子どもたちに伝える力と子どもの積極性と協同性を育む力をもった小学校教員の養成をめざします。大学の授業では教育の理論と実践の両面から小学校の教育内容と指導法について学ぶとともに、大学で学んだことを子どもたちや地域の人々との関わりの中で実践することでコミュニケーション力を高めます。これらの学びが総合されて小学校での教育力が身についていきます。

 国語教育コース・英語教育コースの2つからなる中等教育学科では、国語科、英語科の指導を通じて生徒の成長をサポートできる教員を養成します。両コース共通のキーワードは「言葉の力」です。理解し、発信し、つながる言葉の力を確かなものにし、豊かでグローバルな言語感覚を持った「国語」「英語」指導のエキスパートとして、生徒の学びと育ちを支える専門職を養成します。国語教育コースでは、コミュニケーションに対する深い理解と高い日本語運用能力をもった教員、英語教育コースでは広い視野に立って国際理解教育を実践する力と高い英語運用能力をもった教員をめざします。 国語教育コースは日本語学、日本文学、漢文学、国語科教育学など、英語教育コースは英語学、英米文学、異文化間教育学、英語科教育学など、二つのコースではそれぞれ中・高の国語科教育、英語科教育に必要なすべての分野についてバランスよく学びます。さらに国語探究、英語探究、教材分析開発演習により実践的な言葉の力を高め、国語指導・英語指導のエキスパートをめざします。

 私たちがかつて児童であり、生徒であった頃を思いだしてみてください。大人になることへ憧れを抱く一方、言い知れぬ不安を覚えて悩んだこともあったでしょう。教育学部での学びは発達途上にある子どもたちを理解することから始まります。岡山理科大学教育学部での教育に関する様々な学修を通して、児童・生徒の育ちと学びをしっかりと支えていける教育の専門職を目指すとともに、確かな使命感を持って社会に貢献できる教師へと自らを成長させていってほしいと願っています。