大学紹介

トップ > 学部 > 学部長からのメッセージ 生物地球学部長 西戸裕嗣


平成24年4月に岡山理科大学の4番目の学部として生物地球学部が発足し、今年初めての卒業生が社会へ巣立ちました。また、大学院には生物地球科学研究科が開設され、学部と大学院の一貫した教育システムも実現しました。

生物地球学部では、フィールドワークを通して自然の不思議やすばらしさに出会い発見する機会を多く持ち、自然の多様な姿を五感でとらえ学ぶことを目指します。「自然のしくみを探究する」自然科学の基本がここにあります。対象は宇宙から地球の成り立ち、地上の生き物、さらには過去の恐竜まで幅広い分野です。ぜひ魅力あるテーマを探し、自ら取り組んで自然の仕組みを解き明かして下さい。

特に力を入れているのは、フィールドワークを中心とした体験型の実習です。1年生から実習科目を取り入れ積極的に野外へ出かけ広い分野のテーマに取り組みます。2年生になると、宿泊を伴う実習など野外での調査や観測を体験し、さらに標本を採集して大学へ持ち帰り、実験室で顕微鏡観察や試料の分析を行います。3年生からは卒業研究で取り組む分野を意識した、専門性の高い実習を行い、課題発掘・解決能力、プレゼンテーション能力の向上を図ります。また、「野外博物館実習」などの資格取得対応科目をカリキュラムに導入しています。4年生になると、分野別のコースに分かれ各ゼミで卒業研究を進めます。例えば恐竜・古生物コースにおいては、モンゴルのゴビ砂漠で恐竜化石の発掘調査に参加し、その成果を卒業研究としてまとめる学生もいます。6つあるコースを以下に紹介します。

[植物・園芸学コース]
野生植物から果樹まで植物について幅広く学びます。植物の生態や、系統分類の知識を、フィールドワークなどの野外調査に基づき植物生態学や遺伝子解析など、多彩な手法で調べます。また、果樹や花木について、分類学、進化学、園芸学など生物学と農学の両方の側面から研究を行います。
[動物・昆虫学コース]
生態学、行動学、系統分類学、生理学、環境動物学などについて広く学びます。水生脊椎動物や昆虫を研究対象に、野外調査と室内実験の両面から研究を進めます。また、魚類やウミガメなどの水生生物や昆虫について、環境との関係や生態学、行動学などの学修と研究に取り組みます。生きている動物や魚類化石など研究対象もさまざまです。
[地理・考古学コース]
他コースと連携した幅広い地理学と、東アジアを中心とした旧石器時代から近代にかけての遺跡が対象の考古学や動物考古学などを学びます。また、 遺跡の調査や土器などの発掘などから昔の人のくらしを研究します。理系の分析技術と文系の知識を融合した学修が可能です。
[地球・気象学コース]
気象学、地質学、鉱物学など地球科学分野から、地すべりなどの自然災害やヒートアイランド現象の発生メカニズムなど、社会生活にも役立つ知識と技術を学びます。実際にフィールドに出て、自然の不思議やすばらしさを体感し、地球で起こるさまざまな現象を、自然の脅威も含め、地球環境の視点から研究します。
[恐竜・古生物学コース]
地質時代の化石や古環境などについて学びます。化石発掘や野外調査などのフィールドワークを通して、化石記載や地質層序の解析方法を習得します。生物学的な観点から、恐竜など脊椎動物の解剖学やその進化と生態を、地学的な観点から、地球の時間軸を重視した環境変遷や地層・化石の形成プロセスを調べます。
[天文学コース]
天体物理学や天体力学などの理論的な思考ならびに測光や分光などの観測手法を中心に学びます。また、「晴れの国おかやま」と言われるように晴天の日が多い地の利をいかし、本学の岡山理科大天文台や他の天文台と連携し、天体の画像やスペクトルなどのデータを取得し解析するなど、本格的な天体観測も行います。