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その34:昆虫の種類

全世界にいる昆虫は、100万種を超えていると言われており、地球上すべての真核生物の約60%になります。つまり、核を持っていないバクテリアを除く動植物や菌類などを合わせた全ての生物の半分以上が昆虫となるわけです。しかも、この数字は名前が記載されているものだけであり、まだ名前がなく新種として将来記録されるものを合わせると、その数倍になると考えられています。


昆虫は、ほとんどが陸上もしくは陸水(川や池・湖など)の環境に生息しており、特に、陸上環境に極めてよく適した生物です。陸上では、水中とは違い、生物は重力の影響を強く受けます。そのため、体が柔らかく骨格を持たない動物は、陸上では生活が困難になります。現在、陸上で最も繁栄している動物は、体の内部に骨格を持つ脊椎動物と体の外側に骨格を持つ節足動物になります。エビやカニと同じ節足動物の一員である昆虫は、地上の重力下でも体を持ち上げて素早く動くことができます。また、体の外側に骨格を持っているために脊椎動物のように大きくなることはできないのですが、体が小さいことにも色々利点があります。飛び回るハエや蚊に悩まされる人はたくさんいると思いますが、体が小さいことは、鉛直方向への移動が楽になり、空を飛ぶことも容易になります。

他にも、体が小さいことによって、昆虫は、人間などよりもはるかに速く成長することが可能です。特に、昆虫は"変態"をして親と子で全く体の構造を変化させます。空を飛び移動するのに適した成虫に対し、ずんぐりした芋虫や毛虫などの幼虫は、体の大部分で食べた物を消化・吸収します。それによって、より速く親になることができるのです。さらに、体が小さい昆虫は、狭い場所でたくさん生息することもできます。植物の葉っぱが1枚あれば、数十匹の毛虫がそこで育つことができます。また、葉ではなく茎から汁を吸うもの、根だけを食べるもの、蜜を吸うもの、実の中に入り込むもの、などと、植物のさまざまな部位を多様な方法で利用することができます。もちろん植物を食べるものだけではなく、肉食性のものや他の生物の体内で生活するものなどもいます。
このように、体の小ささをも活かした多くの特徴をもち、わずかな資源を活用する、数え切れない種の昆虫が、地上のあらゆる環境で生活しているのです。

提供:生物地球学部
生物地球学科
中村圭司先生

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