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その21:バクの由来

▼解説▼
バグという言葉は、コンピューターやゲームのプログラムが思い通りに動かないことをいいます。その由来については、諸説ありますが、その一つにグレース・マレー・ホッパーによるものです。
今のコンピュータは、半導体を使っているので簡単に故障しませんが、1940年代ののコンピュータはリレー式と言って電磁石を用いて電気的にスイッチをOn/OFFする部品で作られて、そこに虫が張り付くとすぐに誤動作の原因になったようです。
ホッパーさんは、バグを取り除いたときに、作業日誌に虫(蛾)をテープで貼りつけていました。この作業日誌は米海軍歴史博物館に保管されていて、 [1]にも載っています。

さて、バグはコンピュータの世界では、とても困った存在なのです。ゲームでは、バグでゲームが進められないのは問題ですが、バグ技でずるできることがゲームの魅力になったりします。しかし、銀行のコンピュータでバグがあるとお金がからむので大変な問題になります。ある日突然銀行口座からお金がなくなってしまっていたり、送金ができなくなってしまったりして会社が倒産なんて、とんでもないことですよね。でも、日本では21世紀に入ってから大きな銀行のトラブルといえば、次のものがあります。

(1)2002/4/1 みずほ銀行のシステム統合トラブル
(2)2008/5/12 三菱東京UFJ銀行のキャッシュカードがセブン銀行のATMで使用不可

日本のIT業界では忘れることのできない問題です。詳しい内容は、皆さんが社会に出たときに先輩に教えてもらえる話かもしれません。

話は変わりますが、バグの由来のホッパーさんは、プログラムを動かすためのプログラム言語COBOLの生みの母として知られています。銀行システムなどでは、いまだに動いているプログラム言語で、銀行からお金をおろす時は、必ず使われているといっても過言ではありません。みなさんも、ホッパーさんにお世話になっているのです。

このほか、情報科学の分野では、多くの女性が活躍しています。ホッパーさんはその草分けです。

[1] http://www.history.navy.mil/photos/pers-us/uspers-h/g-hoppr.htm
[2] コンピュータの英雄たち(単行本)ロバート スレイター(著), Robert Slater(原著), 馬上 康成 (翻訳), 木元 俊宏 (翻訳) 朝日新聞, 1992.

提供:総合情報学部
情報科学科
椎名広光先生

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