理大の栞理大50周年



その23[サウナで火傷しないのはナゼ?]  解説

 

空気は熱を伝えにくく、金属は伝えやすい性質があります。空気の熱の伝わりやすさを1とすると水は20、鉄は1500ほどになります。そのため、体の周りの温度も空気中と水中では全く異なってきます。空気は熱を伝えにくいため、サウナの中でも皮膚のごく近くは体温とそれほど近い温度を保っていられます。しかし、水(お湯)は空気に比べて熱を伝えやすいため、皮膚の表面近くはお湯の温度に近くなってしまいます。ですから50℃のお湯に体を入れると、皮膚の温度はお湯の温度に近くなってしまい、熱く感じてしまうのです。

エンジンの冷却方法もこの空気と水、それぞれの熱の伝わり方を利用して、空気で冷却する空冷式エンジンと水で冷却する水冷式エンジンがあります。空冷式エンジンはエンジンを直接空気で冷却する方法で、水冷式エンジンは初めに水を使って冷やし、その水をラジエータと呼ばれる装置で空気により冷却する方法です。どちらも最終的に空気で冷却することになります。エンジンを高出力化するとエンジン内部は部分的に非常に高温になってきます。このように狭い部分を冷やすためには熱を伝えにくい空気では限界があります。そこで水冷式エンジンが車によく使われているのです。一方、水冷式エンジンは水で一旦冷やし、それをラジエータで空気に放熱しますので、装置が多くなって重くなってしまいます。そのため、車と比較して大出力の不要なバイクでは軽量化を重視して空冷式エンジンが多く使われているのです。

車のエンジンルーム(エンジンルーム内の一番手前にあるのがラジエータ)
ラジエータ

■サウナの雑学
サウナの発祥の地は諸説ありますが、一般的には北欧の国フィンランドといわれています。フィンランド人はサウナが好きで、ほとんどの家にサウナが付いています。(一方、日本のような浴槽の付いたお風呂はほとんどありません。)
週末は郊外のサウナ付きのコテージで友達とお酒を飲みながら、サウナに入り、熱くなったら近くの湖や海に飛び込み体を冷やし、またサウナに入るというのが一般的です。冬場は氷の張った湖や海に穴を開け、そこに入ったりします。
サウナ内では室内の湿度を調整するため、焼けた石に水をかけるのですが、これはそのグループの一番えらい人がかけます。日本の鍋料理のときの鍋奉行のような感じでしょうか。

 

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