理大の栞理大50周年



その20[消費者行動心理]  解説

 

マーケティングの世界では「人間左回りの法則」と呼ばれ、動線は反時計回りの「左回りが良い」と言われています。

動線を右回りから左回りに変えただけで、 売上が10%伸びたお店もあると言われています。例えばコンビニでは、入り口から左回りに、雑誌・飲み物・お弁当…などの売れる商品を配置しています。そのように配置した方が消費者の目に留まりやすく、よく売れるからです。さらに、あの(・・)ディズニーランドも「人間左回りの法則」に従って作られています。

東京ディニーランドHPより

その原因はいろいろと言われており、栞の答えのように「一般的な人は心臓が左にあるから」「感覚を司る右脳は、体の左側の気管につながっているから」の他にも「私たちの体には右側に重い肝臓があり、バランスを取るため左に重心が移る習性がある」の説もありますが、これは左側には心臓や大きな胃があるので???となります。

結局のところ、多くの人は右利きであるため、左手にカゴを持ち、右手で商品をとるので、左回りのほうが取りやすく一般的には好まれるようです。

ただ、お化け屋敷やミステリーツアーなどは、逆に右回りをすると「違和感がある」「何となく気持ちが悪い」という性質を生かして、わざと右回りにしています。こんなところにも消費者行動心理を利用してマーケティングしており、面白いですね。

あと、スケートリンクや野球のベース、学校の運動場のトラックも全て左回りです。唯一の右回りは競馬場なのですが、それ以外のトラック競技は全て左回りになっています。こんなことから、私たちは子供の頃から左回りには慣れています。これも右が利き足だから、左回りの方がバランスをとりやすく、記録も伸びるため、と言われていますが、はっきりとした根拠は存在しません。

岡山総合グランドHPより

NHKのある番組で放送されましたが、400mを女子の陸上選手に走らせたところ、同じ選手で左回りの方が右回りより10数秒近く早かった。右利きの人は左足を軸足にし、器用な右足で外側を蹴ってコーナーを回っているという解説があり、世界陸上連盟が左回りを規則にしたのにはその理由があったと話をしていました。

さらに追い打ちを掛けるように・・・(笑)、広島大学の消費者行動調査によると、目の前の道が二手に分かれていて、目的地までの距離や条件が同じだと仮定すると、90%強の人は「左側」を選んだというデータまで存在します。「人間は大きいものに出会ったら左に回る」「右側より左側に寄って行く」「邪魔するものなくても自然に左側によっていく」との話が世の中にはありますが、これらを裏付けるには少し納得できる統計データです。

ただし、小売店では、何が何でも左回りの動線・・・ということではなく、土地の形とか、立地条件を考慮して決めており、戦略的に右回りの動線を採用しているところもあります。

皆さんも、スーパーやコンビニに行ったときは、これらの話を思い出し、少し動線のことを考えて見たら、よりいっそう買い物が楽しくなるかも知れませんね。

 

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