理大の栞理大50周年



その9[人とロボット]  解説

 

不気味の谷は1970年に、森 政弘氏によって提唱されたロボット工学上の概念と捉えることができます。ロボットが、ぎこちない(ロボットらしい)動きや一見してロボットと分かる外観である場合は、人はそれ程、嫌悪感(違和感)を感じることはありません。しかし、ロボットの動作や外見がある程度人に近づいたとき、人は激しい嫌悪感を示し、その後、再び好感に転じると言われています。この嫌悪感に相当する感情的な反応が、「不気味の谷」と呼ばれているものです。

皆さんも、人と近いがゆえに気持ちが悪いロボット(人形)や気味の悪い映像(CG)を見たことがありませんか?この反応は「人ではない」というわずかな差異が、何がしかの違和感(連想)を引き起こし、恐怖心へと遷移していると考えられます。ただ、このような感情的反応は、単に「人の感情」とひとくくりで捉えることは難しいともいえます。人の感情は、その人の先天的もしくは後天的な環境に大きく左右されるからです。実を言うと、この「不気味の谷」にある、「嫌悪感ののち、再び好感に転じる」(点線の部分)という箇所については、異論が唱えられているというのも事実です。

いま仮に、隣に座っている友人に「実は私はロボットなのです。」と告白されたとしよう。そのとき、あなたはそのロボットのことをこれまで通り友人として、人として同じように付き合うことができるだろうか?それとも、それがごくあたりまえの社会になれば可能なのだろうか?そもそも、ロボット自体を人と同じ容姿にする必要などないのだろうか?

 

ページTOP

岡山理科大学 kouhou(atmark)ous.ac.jp 086-256-8412
Copyright (C) Okayama University of Science.