モチツツジ
image|モチツツジ
ツツジの種の大きさは1ミリもない。こんな小さな種では、森林の中に芽生えて成長するのはほとんど不可能で、今は林の中に生育しているツツジも、はげ山のような、競争する植物がほとんどない環境で芽生えたのである。ということは、山道の道ばたに咲いている小さなツツジは50年以上の昔から生き続けているのかもしれない。春爛漫の5月、里山に咲くツツジの代表格はモチツツジとヤマツツジ。淡紅色の美しい花を咲かせるモチツツジは、新芽や花のがくが粘ることからこの名が付いた。本州では旭川から東にしか分布していない。海面が低下した氷河時代、旭川と吉井川は1本の川となって東に流れ、高梁川は西に向かって流れていた。そのような地史が今の分布と関係が深い。
山陽新聞連載「この時期の岡山の花/5月」
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