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「ここまで深く欠けるなら,金環日食が見たかった!」とため息

2012/06/06  基礎理学科

2012年5月21日(水)に静岡や横浜で金環日食や岡山は部分日食見られました。全国的に天候が危ぶまれましたが、岡山は概ね晴れ特に最大食7時29分頃は快晴でした。情報宇宙研究室(伊代野淳先生)を中心に、2年生講義「宇宙科学」受講学生、3年生、4年生、そして1年生、更に他の学科学生さんも含めて、20名程が7号館屋上に集合しました。
 午前5時45分から、Hα望遠鏡、VixenAM80f太陽投影板、赤外透過改造デジタル一眼Canon EOS 60DとX5、通常のX4をそれぞれ、ビクセン赤道儀、ToastPro、Higlasi-1Aの赤道儀にセットし、日食を撮影しました。その他、各自コンパクトデジカメを持参し、思い思いに撮影をしました。
 午前6時15分過ぎから「欠けはじめた。」「本当だ!」という誰ともない声から観測が始まりました。午前7時半の最大食に向けて欠けていく太陽を、投影板に写った「白色の三日月」で観察していると、徐々に黒点が見えなくなるなど月も地球も動いている実感が湧きました。
 Hα望遠鏡は、通常プロミネンスの観測に使用し太陽活動をモニターするものですが、今回は大活躍でした。Hαで見る真っ赤な太陽像には、プロミネンスやフィラメント、白斑などが観測できます。しかし、食の進行とともに徐々に月の後ろに隠されてしまいます。岡山では金環日食は見ることはできませんでしたが、食部分を飛び越えてプロミネンスが飛び出して見えるなど、Hα特有の日食の楽しみがありました。
 最大食頃の木漏れ日は三日月形で、7号館壁を照らしていました。写真では見たことがありましたが、実物は格別でした。また、たんQ君を使ったピンホール観察なども行いました。一つ一つのホールがすべて三日月形の太陽でした。最大食の頃に手を広げてその影を見ると、指先に長い爪をつけたような影が見られ、歓声が上がっていました。
 最大食の頃は辺りは幽かに暗くなり、少し涼しくなったと感じる程でした。また、同時に学生君たちは岡山市内や故郷の友人たちと盛んにメールや電話などをしはじめました。「曇ってる」「金環食になった」などいろいろな状況をそれぞれ確認しながら、最大食を楽しんでいました。
 情報宇宙研究室では、6月6日(水)の金星の太陽面通過もデータとして記録する予定です。また、水曜日1・2時限目は「宇宙科学」の講義があり、講義内でも観察を行います。
 1年生から4年生そして化学科の諸君まで、参加したみなさんお疲れ様でした。天文イベントの貴重な経験となりました。「でも、ここまで深く欠けるなら金環日食が見たかった。」と思ったのでは?

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