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動物行動学研究室

動物行動学研究室

愛甲 博美

医学的見地による動物の病気対策、生態環境を利用した鳥類などの駆除対策などを研究。イヌ、ネコなど哺乳動物の行動観察から問題行動の解消やしつけ、訓練方法も考察する。

Keyword
動物行動/生態/動物医学/水銀中毒

身近な動物を幅広いテーマで研究し、ヒトと動物のより良い共生関係に貢献する。

医学博士であり、公衆衛生学や動物行動学、動物生態学など、幅広い見地から動物を研究している愛甲 博美先生。
公衆衛生学の観点から取り組んでいるのが、生体内水銀の体外排出に関する研究です。水銀が生物濃縮により体内に蓄積されると、急性あるいは慢性水銀中毒を引き起こします。日本では、環境汚染による食物連鎖によって引き起こされた「水俣病」が有名であり、メチル水銀化合物が原因だと断定されています。研究室では、主にNTA錯体やCYS錯体による生体内の金属水銀あるいは水銀イオンを捕獲・排出する技術を開発。水銀中毒を治療する医薬品への応用をめざして、研究が続けられています。
「金魚を用いた実験では、約1ヵ月で99%の体内水銀の排出に成功しました。治療薬に応用できる技術として、非常に有望だと思います」と愛甲先生。研究室では、学生の要望でセラピー犬のストレス軽減についても研究。学生が高齢者施設などドッグセラピーの現場を訪問し、セラピー犬がストレス時にとる行動を観察・分析しています。
このように学生の要望に柔軟に応えるのが愛甲先生の方針。過去にはネコやウサギ、ハリネズミなど、学生のペットを研究対象にした例もあり、学生も「身近な動物のしつけや行動が研究でき、やりがいがあります」と語ります。その他、カラスやハトによる鳥害対策も研究。それぞれの研究成果は、ヒトと動物とのより良い共生関係の構築に役立てられます。
  • 緑色のNTA錯体を水銀溶液に入れると紫色に変色する。サンプルは左から右に水銀濃度が高くなるにつれて色が濃くなる。色の濃さからNTA錯体が十分に機能していることが見て取れる