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アドホックネットワーク研究室

アドホックネットワーク研究室

クラ エリス

「マルチホップ通信」の技術を用い、複数のモバイル端末同士を基地局なしで接続するアドホックネットワークについて研究。通信の安定化、省エネルギー化などの方法を探る。

Keyword
無線通信/アドホックネットワーク/テストベッド

端末同士で構成する最先端ネットワークが通信の可能性を無限に広げる。

クラ エリス先生はアルバニア出身。モバイルパソコンやタブレットPC、スマートフォンといった端末同士を複数台つないで通信するアドホックネットワークの研究を行っています。「特定の基地局やアクセスポイントを必要としないため、幅広い活用が考えられます。たとえばセンサと接続し、森林の温度を把握すれば山火事対策になります。高齢者住宅に設置し、酸素や二酸化炭素の濃度を計測することで異常を検知できます」。
課題としては、ネットワーク内にある端末の1つが電力を失う、または新しい端末が加わることなどにより、通信安定や遅延時間に影響することが挙げられます。そこで端末の移動にともない、通信ルートがどう変わり、どのような影響があるのか、ネットワークを実際に構築して実験。学生の1人は「パソコンを持ち歩くとネットワークトポロジが乱れ、送受信がしにくくなるという実験結果が得られています。その原因や対策が知りたいです」と検証を進めています。こうした課題が解決されてデータ送信が安定すれば、後続の自動車へと事故や渋滞の情報を順に伝える車車間ネットワークの実用化も見えてきます。今後は低コスト・低消費電力の採用、一定の待機時間でスリープさせる省エネルギー対策などの方法も探ります。
「火事や津波といった災害、介護などの場面で、ロボットを活用する情報通信手段として、特に大きな可能性があります」とクラ先生は意欲を見せています。
  • 複数の部屋にセンサを設置し、移動しているモバイルパソコンの画面に温度や湿度を表示。ほかに比べて温度が高い部屋から信号が届くシステムで実験する