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研究室PICK UP

臨床370×270

水圏化学研究室

杉山 裕子

分析化学の手法を用いて、水圏に溶存する有機物の化学的特徴を明らかにし、環境の変化にともなう有機物の組成への影響を探る。

Keyword
水園/物質循環/溶存有機物/フィールドワーク

各地の水圏の溶存有機物を調査し、 世界の水資源問題の解決に貢献する。

河川や湖、地中などの豊かな有機物を含んだ天然水は、あらゆる生物の生命の源。杉山 裕子先生は海洋、湖沼、河川といった水圏を対象に、植物の光合成や微生物によって水中に溶け込む有機物(溶存有機物)の性質や機能、分布などを研究しています。「1つの水圏で約1万種、多ければ2~3万種の有機物があります。しかし、その大半は未知の物質。この溶存有機物について、どんなものが、どこにどれだけあるのかを明らかにしています。溶存有機物は水質に影響を与えることから、世界の水資源問題の解決につながる可能性をもったテーマといえます」。
この研究を支えるのは、国内外での豊富なフィールドワーク。研究室では、「フィールドワークの現場はもちろん、学会にも学生を連れていきます」と杉山先生は現場での体験を重視。フィールドワークでは、学生がサンプルの水を採取し、水質やプランクトンの種類などを測定。研究室に持ち帰り、蛍光分析・質量分析を行います。学生たちは「環境と化学のつながりを実感します」「どんな結果が出るか、いつもワクワクしながら分析をしています」と体験的な学びに刺激を受けています。「フィールドワークは、自然や人が相手。学生には準備に必要な計画性や想像力、現場での対応力、周囲の人々と協力して物事を成し遂げる力を身につけて欲しいと思います」と杉山先生。学生の成長を見守りながら、世界の水環境の“今”を明らかにしています。
  • 臨床300×150

    岡山県や兵庫県の河川でフィールドワークを実施。ロゼッタ式採水器を用いて天然水を採取し、水温やプランクトンの種類、水素イオン濃度(pH値)などを調べる