推薦入試K方式(入試特待生制度)[併願制]出願中 獣医学部(2018年4月開設) 九州・沖縄地区 入試相談会開催のお知らせ インターネット出願『たんQ出願』 半田山祭 文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に本学申請事業が選定 IB教員養成コース誕生

お知らせ

RSS新着情報

トップ > 基礎理学科トピックス  夏は野外実習だ!2011山篇(8月)

基礎理学科トピックス  夏は野外実習だ!2011山篇(8月)

2011/09/13  学内トピックス

 「高山植物、ブナ林の植生と土壌、川の水温、蛇紋岩と閃緑岩、天の川」の研究を野外実習で行いました。2011年8月29、30、31日の2泊3日の日程で、野外実習Ⅱが実施されました。3年生40名とアシスタントの4年生、大学院生そして教員合わせて60名。29日朝9:00に理大東門集合。その後、薄曇りで実習には好適な天気の中の出発しました。バスを朝鍋鷲ヶ山登山道入り口でおり、登山の開始です。登山道の両側は、幾何学的とも思える杉の植林域を進んでいくと突然ブナ林に一面が変わっていました。朝鍋鷲ヶ山の登山道沿いで、生物学のテーマとして高山植物の観察、ブナ林と草原の植生調査、土壌昆虫の観察を行いました。途中で、激しいにわか雨に遇いずぶ濡れになりながらの登山でした。ブナ林の植生調査を行い、高木層から低木層までの植物相を調べました。また、土壌の水分量をテンシオメーターで測り、土壌サンプルを持ち帰りました。登山道を下山した16:30頃から野土路川の五段滝よりやや上流地点で水温、水質調査を行いました。雨や汗、泥まみれになりながら昼間のスケジュールを無事こなし、今日の宿である岡山理科大学蒜山学舎にバスで向かいました。
 19:30から夕食をとり、休む間もなく土壌サンプル分析のための前処理、土壌生物観察の準備に取り掛かりました。20:50頃から学舎裏の草地に全員集合して、星空の観察を行いました。今年は29日が新月であり、素晴らしい天の川を見ることができました。夏の代表的星座だけでなく、天の川の星座であるや座やいるか座、秋の四辺形も見ることができました。何と言っても、いて座―わし座―や座―こぎつね座ー白鳥座―とかげ座ーカシオペア座へと淡く広がる天の川の帯は大変きれいでした。大型双眼鏡、星座双眼鏡、制振双眼鏡などを使って星の色、2重星なども調べることができました。残念ながら、夜露がきついために望遠鏡による観測はできませんでした。
 30日は、蒜山学舎裏の草原の植生調査、ツルグレン装置により採取した土壌生物の顕微鏡観察、学舎裏の草原地を流れる用水路の温度・流量測定を行いました。また、土壌の分析では、2?の篩で分けた風乾細土を資料として作り、分析を行いました。含水比と水分率、固相率と液相率、有機物含量、土壌pH、電気伝導度を計測し、サンプル採取場所ごとの特性を比較し、ブナ林の特性を研究しました。河川水の温度と流量測定では、水温ばかりでなく、河川近傍の土壌温度、大気温、日射量を同時に計測し、河川水の温度がどのように決定されているのかモデル計算と比較しました。河川への熱の流入源とその運ばれる熱量、熱伝達係数と熱伝導率の関係などを考慮した計算モデルを考え、観測データを説明するプロセスは、自然現象の物理的考察を磨く絶好の題材となりました。各班とも夜遅くまでデータ整理に追われていました。深夜2:00過ぎ頃まで靄に覆われていた蒜山高原でしたが、2:30頃から晴れ上がり前夜同様の素晴らしい天の川を見ることが出しました。既に秋の四辺形も西に傾き、アンドロメダ大星雲が天頂付近にあり、冬の星座おうし座、オリオン座が東の空に見え始めていました。残念ながらあまりにも深夜のため、数名の3年生しか観望できませんでした。人工衛星、スバル、アルデバラン、木星とその衛星など多彩な星々でした。
 31日は、午前中のまとめ講義で各担当教員が今回の観測結果の総括を行いました。データの整理、画像の編集、3年生に分かり易いグラフ作成などアシスタントとして参加した4年生、院生が夜遅くまで先生方と議論して作り上げました。3年生はこの結果を基にレポートを作成します。午前11:00にお世話になった蒜山学舎のスタッフの皆さんにお礼を言い、次なるテーマに出発です。最終日は、岡山県阿哲郡足立地域の岩石鉱物観察です。岡山県北部地区に分布する塩基性ー超塩基性岩を観察し、交代変質作用についても考えてみることです。伯備線足立駅付近から山間地に入っていくと、いくつかのポイントがあります。各ポイントの露頭では、小林先生がメガホンを使って産状などを詳しく説明し、3年生たちが一斉にハンマーで岩石・鉱物採取を始めるという光景が続きました。
蛇紋岩、閃緑岩およびその接触部をスケッチし、産状を詳しく観察しました。実習資料として配布されたルートマップをもとに塩基性ー超塩基性岩の分布図を作成しました。
 以上、2泊3日に亘る密度の濃い野外実習が終了しました。31日17:00過ぎに理科大学東門に到着すると3年生やアシスタント学生の区別なく、全員で後片付けを行い解散しました。

参加した3年生諸君お疲れ様でした。また、アシスタントで参加した4年生、院生の皆さんにとっても別の意味で得るものがあったのではないかと思っています。みなさんお疲れ様でした。野外実習担当教員一同。
****************************************************************************************
≪過去のトピックス≫
玉野光南高校の生徒が学科見学 (2011/07)
理数系教員への山道? (2011/07)
理大附属進学理大コース研究室訪問 第3弾 (2011/07)
財部教授・森教授が参画のプロジェクトが新聞記事に(2011/07)
太陽観測「Hα太陽望遠鏡と太陽黒点観測」(2011/06)
理大附属進学理大コース高校生が、地学、物理、化学を体験 (2011/06)
『鳥の目をもて、虫の目になれ』&『なりたいのは小中高の、どの先生?』(2011/06)
「理数系教員への道」海篇@前島 (2011/06)
「理数系教員への道」―野外実践指導実習Ⅰ山篇

2011年6月以前のトピックス